【刀剣乱舞】いざ、海外遠征！！《小説》 (ページ1)

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1話遠征、それすなわち____ ページ1

「審神者様、政府より手紙です」

こんのすけが部屋に入ってきた。口にはその『手紙』がくわえられている。直筆…ということは、かなり重大なものなのだろう。

「おう、ご苦労さんー」

そう言いながら、紙を受け取り、広げてみる。そこには、書写の教科書のお手本のような字で、

『A殿の本丸は今現在、数ある本丸の中でもかなり有力な本丸となっています』

いやぁ、照れるねぇ～

『今回、その有力な本丸所有者であるA殿に、特別任務をお頼みしたく____』

ここで、2枚目へ。

『海外への時間遡行軍の進出を調査して頂きたい』

かい、がい。

「…どうかなさいましたか…？」

こんのすけが心配そうにこちらを眺めていた。あ、あまりのことにボーッとしてた。

「へっ、あぁ。海外へ行けだとよ」

手配や行き先、宿泊先も全部政府が決めてくれたみたいだけど…

「唐突に言われてどうしろってんだよ！！」

「さっ、審神者様、落ち着いて下さい！」

そんなこんなでわたわたしてると、

「何事だ。本丸中に響いているぞ…」

近侍の膝丸(特二)が登場。
今の私ではどうにもならんので、こんのすけに説明をしてもらった。

「なるほど、して、それがどうかしたのか？」

何で動揺しないのだろうか…。

「だって、主も付いて行けって！！」

そう。この遠征、主が付いて行かなければならないんですよ。

「別にそれはそれで楽しそうではないか」

この状況を楽しんでいるのはお前の方だろ。
その言葉を噛み殺して私は膝丸を軽く睨んだ(つもり)。