四人四色 (ページ10)

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ep : 9 ページ10

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未だに昨夜の興奮が冷めやまぬまま、朝が来た

成亮が帰って来た様子はない … 、一安心

今日も変わらず仕事へ行く

「おはようございます！」

『『『おはようー』』』

今日はやけに忙しく、昼食を取る時間も無いまま気が付けば外は今日は暗くなっていた

この会社に来て数ヶ月

ようやく慣れてきたし上司や同僚からもある程度の信頼も得られたかなって思う

愛「 A～帰ろう！」

「うん！帰ろー」

この子は愛里

私と同期入社で一番心の許せる相手

愛「あ、Aさあ、エリート彼氏くんとは最近どう？」

「んー、まあまあって感じかな～」

愛「何それ(笑)倦怠期？」

「かもしれない(笑)」

成亮が銀行員だって言ってからはずっとエリート彼氏くんって呼ぶ愛里

仕事の話も勿論、他愛もない話が楽しくって仕方ない

愛「浮気でもして気晴らししたら？(笑)」

「やめてよ～(笑)」

あ、浮気してることは言ってないけどね(笑)

愛「じゃ、あたしは今日彼氏ん家泊まりだから♡ 」

「はいはい、行ってらっしゃい(笑)」

いつも高いのに今日は更に増して高いテンションの愛里

私にもあんな時期あったなあ、何もかもがキラキラしてた時期

なんだか虚しくなって、急ぎ足で帰った

「ただいまー」

成「おかえり」

「あ、帰ってたんだ。ごめん、急いで作るね」

成「ありがと。焦らなくて良いからな」

いつもより少し冷たい？気もするけど

気の所為かな

成「やっぱりAの料理は美味しいな」

「何、どうしたの突然」

成「いや別に」

成「あ、そうだ。同窓会の案内来てんだけど、どうする？」

「んー、久し振りだし行きたいな」

成「だよな、俺も行きたい。行こうか」

「うんっ」

成「何だよ、やけに嬉しそうだな(笑)会いたい人でも居んの？」

「えーそりゃあ居るよ？いっぱい(笑)」

成「ふーん。浮気してたりしてな」

「そ、そんなわけ無いじゃん」

成「そうだよなー」

多分成亮は、何か勘付いてる

嘘付くの下手だからすぐ分かる

気のせいだって思ってくれたら良いんだけど、、。

数日が経ち、同窓会の当日になった

２人とも普段よりも少しお洒落をして並んで歩く

楽しみだな

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