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#8 ページ8

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「ほんまごめん!!」




人気のない所に連れてこられ、シゲは開口一番に深く頭を下げた。


突然のことに少しびっくり。




それにこういうとこ、真面目だなぁ、なんて。




「あん時怒らせてもうてすまん!その…俺デリカシーないとこあるやんか、だから…」


『もういいよ、怒ってないから』


「…ほんまに?」




眉を少し下げて頼りなくそう言うシゲに、うん、と頷く。




「よかったぁ…ほんまに嫌われたかと思ってん。
このままAと話せなくなったらどないしよってめっちゃ焦った。

俺、Aとだけは、仲悪くなりたないねん!」





ドキン、と心臓が跳ねた。



ニヒヒ、と左頬に笑窪を作って笑うシゲ。






「A大好きや!ほんまよかったわぁ〜!」





そんなこと言われたら、勘違いしちゃうよ…?




でも、分かってるんだ。


シゲが私のことを友達としか思ってないことなんて、分かってる。



だからこそ、その台詞だってことも。





素直だもんね、シゲは。




良くも悪くも。







安心したのか、シゲは腕をパタパタ上下に動かしながらご機嫌そうに歩き出した。




仲直りできたのは嬉しい。



でも、やっぱりこの気持ちをはっきりさせてはいけない。




好きになっちゃダメ。



好きになっちゃダメだ。





「A?なしたん?」


『ううん、なんでもない』




好きになっても、つらくなるだけだ。




『私帰るけど、シゲは?』


「うーん、みんな飲み会行ってもうたしな〜」




あ、じゃあ合流するのかな。


途中まで一緒に帰れるかな、なんてちょっと思ってしまった。





「今日早く帰らなアカン?」


『いや、別に』


「じゃあ飯食べ行かん?」


『えっ!』





待って、これは予想外だ。



別にシゲと二人でご飯とかは、初めてなわけではないけど、




「嫌?」


『え、や、やじゃない!』


「よっしゃ、じゃあ行こ!」





そんな嬉しそうに笑った顔見たら、


私まで嬉しくなるじゃん。





ずるい。



気持ちが溢れて、抑えられなくなる。




『じゃあシゲの奢りね!』


「はぁ!?なんでやねん!」


『私のこと怒らせたの誰だっけ?』


「アイスなら奢ったる!」






シゲと一緒にいると楽しくて、


気付けばいつも、自然と笑顔になってる。




ずっと、気付かない振りをしてただけ。


もう、自分に嘘付けなくなってしまった。






好きになっちゃダメだと思うほど、





シゲが、好きだ。




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きしぽん(プロフ) - ななのんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^^ 頑張りますー! (2016年9月26日 0時) (レス) id: a1a531b37a (このIDを非表示/違反報告)
きしぽん(プロフ) - 永瀬のあ。さん» コメントありがとうございます!他の作品も見ていただけるなんて!嬉しいです^^ お気遣いありがとうございます頑張ります! (2016年9月26日 0時) (レス) id: a1a531b37a (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - きしぽんさん» なんかしげでもきゅんきゅんするし好きな人のこと考えるだけで胸が苦しくて仕方がない感じがしますけど笑 (2016年9月25日 18時) (レス) id: d377b51452 (このIDを非表示/違反報告)
ななのん(プロフ) - はじめまして!キュンキュンしながら読んでました!こういうストーリー好きです!続きが気になって仕方ないです!頑張って下さい!待ってます! (2016年9月25日 17時) (レス) id: ca276f073a (このIDを非表示/違反報告)
永瀬のあ。(プロフ) - コメント失礼します。初めてきしぽんさんの小説を見させていただきました。なんかお互いに恋を意識してる辺り、可愛いな、なんて思っちゃいました(笑)この機会に他の小説も拝見させていただきます!!お身体に気をつけて更新してくださいね。長文失礼しました!! (2016年9月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 389b183b69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2016年9月24日 23時

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