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「師匠って呼んでもええんやで〜？」
こめかみがピクッと反応する。
満面の笑みを浮かべた、上機嫌すぎるこの男のせい。
「じーっと見つめたら効果絶大やって、これで分かったやろ？」
『それは流星だからじゃん！流星の顔面ありきじゃん！』
「お前もじっと目見てキスくらいしてみぃや」
『バカじゃないの？』
あの日から数日、結局買えていなかったシゲの誕生日プレゼントを選ぶのに、流星もついてくることになった。
けど、流星の口から出るのは惚気ばっかり。
『流星に見つめられたらそりゃ誰だって落ちるわ』
「アホか誰にでもせえへんわ！」
『はいはい』
「てかさ、ほんまに柚子かわいいねん…」
私がこの日にシゲの誕プレ買いに行くって言ったら、じゃあ俺も行こか？なんて言ってきたのも、きっと惚気たかったからなんだろう。
てか、なんで私？シゲに話せばいいのでは？
『惚気たいだけならシゲにしてよ』
「あいつはほら、いろいろとおセンチな時期やんか」
『は？』
「もうはよくっつけよお前ら〜お似合いやぞ〜」
もう会話にならん。
徐々に込み上げてきたイライラが、爆発しそうだった。
『そういうこと言うのやめて』
そうやって散々煽られて、私は濱田先輩に振られたのに。
『絶対痛い目見るのがオチだもん』
同じことの繰り返しだけは、絶対に嫌。
「…それは、濱ちゃんに振られた時と同じになるから？」
『えっ、』
思わぬ流星の言葉に、体が固まる。
「そんなんで怖がってたら、ずっと進まれへん」
さっきまでヘラヘラしていた流星はどこにもいなくて、
真剣な眼差しで、私を見ていた。
『なんで流星が知ってるの…』
「俺はシゲに聞いた。あいつ、お前が何も言わんでも気付いててん。でもAが隠そうとしてたから、無理に触れようとはせんかったんやて。ええ奴やんな」
言葉が出なかった。
じゃあシゲはずっと、知らないフリしてたの？
「友達止まりがどんなにしんどいかって、俺でも分かるよ。でも、何もしないで逃げるのはちゃうやん？」
緩く、右口角を上げた流星。
『…でも、シゲ好きな人いるって、』
「それが誰か、知ってるん？」
『知らない、けど…』
「じゃあ可能性は0やないな！」
またニコッと笑う流星の笑顔に、少し元気づけられた気がした。
…すっごく不本意だけど。
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きしぽん(プロフ) - ななのんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！^^ 頑張りますー！ (2016年9月26日 0時) (
レス) id: a1a531b37a (このIDを非表示/違反報告)
きしぽん(プロフ) - 永瀬のあ。さん» コメントありがとうございます！他の作品も見ていただけるなんて！嬉しいです^^ お気遣いありがとうございます頑張ります！ (2016年9月26日 0時) (レス) id: a1a531b37a (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - きしぽんさん» なんかしげでもきゅんきゅんするし好きな人のこと考えるだけで胸が苦しくて仕方がない感じがしますけど笑 (2016年9月25日 18時) (レス) id: d377b51452 (このIDを非表示/違反報告)
ななのん(プロフ) - はじめまして！キュンキュンしながら読んでました！こういうストーリー好きです！続きが気になって仕方ないです！頑張って下さい！待ってます！ (2016年9月25日 17時) (レス) id: ca276f073a (このIDを非表示/違反報告)
永瀬のあ。(プロフ) - コメント失礼します。初めてきしぽんさんの小説を見させていただきました。なんかお互いに恋を意識してる辺り、可愛いな、なんて思っちゃいました(笑)この機会に他の小説も拝見させていただきます!!お身体に気をつけて更新してくださいね。長文失礼しました!! (2016年9月25日 0時) (携帯から) (レス) id: 389b183b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2016年9月24日 23時
