平凡を望む天才少女【テニプリ】 (ページ39)

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37、KY ページ39

Aside

切「もう無理っス…」

真「赤也！シャキッとせんか！」

赤也は力尽きたように椅子にもたれかかった。

たしかに3時間もぶっ通しで勉強したら疲れるよね。

赤也ならなおさら。

あっ、じゃあ…

『赤也ー』

切「なんスか？」

『テニス、やる？』

切「テニス!?」

赤也がガバッと起き上がる。

『うん。私の家の近くにこないだアンタらと試合したテニスコートあるからさ。息抜きにどうかなーって。』

切「やりたいっス!!」

そう言うと思った。

私もちょうど相手が欲しいところだったんだよね。

『じゃあ行こっか。あ、ラケットはちゃんと貸してあげる。他の人も行く？』

そう皆に問うと首を縦に振った。

丸「おい、A。行くのはいいけどちょっと待て。」

『ん？どうかした？』

トイレでも行きたいのかな？

丸「…腹減った！」

「「「「「「「「……」」」」」」」」

丸「な、なんだよ！その目は！」

ジャ「いや、たしかに腹は減ったけどいうタイミング悪いよなーって。」

切「そうっスよ！せっかくテニスしようって言ってたのに！」

『…こう言う人の事をKY(空気読めない)って言うんだろうね。』

丸「そんなにボロクソに言わなくてもいいじゃねぇか！Aなら乗ってくれると思ったのに…」

まぁ私もお腹空いたし、その気持ちは分かるよ。

でもタイミングが悪すぎ。

『じゃあ何か食べてからにする？』

丸「さっすがA！話がわかるぜ！」

さっきと反応が180度違う気がするんだけど…

まぁいっか。

んー…

何か食材あったかなー

あっ、焼きそばにしよ。

麺はこないだ大量に買ったし。

『じゃあ焼きそばでも作るからちょっと待ってて。』

幸「へぇー、Aは料理も出来るんだ。」

『まぁ人並みにはね。』

料理は別にすごい出来るって訳じゃない。

父さんはちょっと出来るけど母さんが壊滅的だったから…

丸「あっ、俺も手伝うぜぃ！」

あー……量も多いし手伝って貰うか。

『じゃあよろしく。』

ジャ「A、飯までご馳走になってすまねぇな。」

柳生「私もお手伝いしましょうか？」

『ありがたいけど大丈夫。気持ちだけ受け取っておくわ。』

柳生「分かりました。何かありましたら言ってくださいね。」

『ん、了解。』

柳生マジで紳士。

流石だわ。

ジャッカルと柳生はホントに良い奴だなー

そんなことを考えながら、私は丸井と一緒に焼きそばを作る準備をした。