25、天才の戦績 ページ27
丸井side
『なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの…』
屋上でいつも通り昼食をとっているとAが駆け込んで来た。
大方、正体がバレたから追いかけられてるんだろう。
丸「A、大丈夫かよぃ?」
『大丈夫じゃない。見れば分かるでしょ。』
丸「すんませんでした。」
Aはイラついてて超怖かった。
まぁ幸村くんにはかなわねぇけど。
でも、なんで俺が怒られなきゃなんねぇんだよ!
『私ってそんなに有名だったの?』
Aは柳にそう聞いた。
柳「勿論知らない者もいるが、スポーツの大会に出場していたり、全国模試の順位を確認した際には知りたくなくとも知る事になるだろうな。なんせAはほとんどの大会で首位を獲得し、全国模試でも満点という異様な数値をたたき出しているだろう?」
『まぁ、それはそうだけど…』
いやいや、普通は大会優勝しまくったりしてるの「まぁ…」なんて言えねぇだろ!
どんな人生送ったらそんな答え方になるんだよ!
柳生「そういえば、Aさんはどのような大会で優勝しているのでしょうか?」
たしかにそれ気になるな。
大会っつっても色々あるもんな。
『えーっと、テニス、卓球、体操、水泳、陸上、マラソン、バドミントン、スケートボード、囲碁、将棋、剣道、古武術、空手、柔道、キックボクシング、ピアノ、バイオリン、琴、油絵、水彩画、作文、プログラミング……くらいかな?』
まぁ優勝じゃなくて賞とったやつとかも含めてだけどね、とAは付け足した。
おいおい、こんなに出てくるもんなのかよ!
優勝した大会の種目って!
……ん?
ちょっと待てよ?
丸「おい、柳。こいつスポーツと勉強以外も出来たのか!?」
柳「あぁ。音楽や芸術などの才能もあると言われているな。」
うっわぁー
こいつマジですげぇやつなんだな。
そりゃ“鬼才”なんて呼ばれる訳だぜ。
もはや、文武両道を超えちまってるどころの話じゃないだろぃ。
丸「お前、超すげぇんだな…」
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作者名:澪音 | 作成日時:2021年2月21日 18時