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24、平凡な日常生活 ページ26

Aside


翌日。

私はいつも通り朝練の片付けをしてからいつも通り教室へ向かった。

何も特別な事はしていない。

なのに何故だ。

周りからの視線が痛い!

丸井と仁王と歩いた時よりも。

何?

私、なんかおかしい事した?

それとも変な格好してる?

心の中で自問自答を繰り広げたが答えは出ず、教室についた。

しょうが無い。

後で丸井か仁王に聞いてみるか。

…なんて考えたのもつかの間。

私は教室のドアを開けた瞬間、大勢のクラスメイトに囲まれたのだ。

へ!?

今度は何!?

クラスでいじめてやろうって!?

「柊さん!聞いたよ!柊さんってあの“柊A”なんでしょ?」

『え?』

「たしか色んな大会を総ナメしたっていう子でしょ?」

「私、大会で見た事あるもん!容姿は違うけど、あの体使いはあの“柊A”で間違いないよ!」

「俺も知ってるぜ!すんげぇ美人でさー、見た時小4だったのにもうほかの女子とは違うオーラみたいなのがあったんだよなー」

「僕も知ってるよ!小学校6年間、全国模試で満点を取り続けてたんだよ。あれはもう流石としか言いようがなかったよ。」

「私も………」

あー、なるほど。

昨日の女子が言いふらした訳だ。

噂ってやっぱり早いねー(棒)

……って、何してくれてんだよ!!!

返せよ!!

私のこの2年間の努力!!

…いや、ちょっと待てよ。

これは昨日私があの“柊A”だとばらした幸村が悪いんじゃないか?

きっとそうだ。

まぁ、もうどうしようもないんだけどね!

あははははー(棒)

さよなら、私の平凡な日常生活…



私はこの日、平凡な日常生活を手放すことになったのだった。

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作者名:澪音 | 作成日時:2021年2月21日 18時

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