5、意気投合 ページ7
Aside
現在、私はまだ屋上にいる。
それは何故かって?
私だって聞きたいよ。
こっちは覚悟しておけって言われて今すぐにでも逃げ出したいのにさ。
私の事いろいろ話せって言うんだよ?
面倒臭い。
まずまずなんで私なんかをマネージャーにしたがるのさ。
私、目立ってなかったよね?
私は勧誘された理由を考えていた。
幸「…柊さん?大丈夫?」
『大丈夫じゃないです。』
あなた達のせいで。
幸「そっか、大丈夫なんだね。」
大丈夫じゃないって言ってんじゃん。
無視しないでよ。
幸「じゃあ質問するね。質問したい事ある人いる?」
いや、私なんかに質問したい事ある人いないでしょ。
丸「はーい」
いたー
丸「お前なんで俺たちと話す時嫌そうな顔すんの?」
『目立つから。どうやらあなた達は女子に人気らしいからね。』
丸「えー、別にいいじゃねぇかよ。目立つくらい。」
『私は絶対に目立ちたくないの。』
私にとっては「目立つなんて」だから。
幸「他にはあるかい?」
柳「好きな本はなんだ?」
『私は○○さんの本が好きで…ってなんで私が本好きな事知ってんの?』
まさかストーカー!?
柳「いや図書室でいつも見るものでな。どんな本が好きか気になったんだ。」
そうゆうことか。
柳生「私も○○さんの本は好きですよ。特に○○という作品の主人公が推理する場面が…」
『分かる!あの作品って犯人が以外だから面白くて…』
柳「…ほう2人がそこまで言うのならば今度読んでみることにしよう。」
『柳はいつもどんな本を読んでるの?』
柳「俺は夏目漱石の本が好きだな。」
『私も好きだよ、夏目漱石!』
柳「!…そうか。では○○という作品は知っているか?」
『知ってる!あれはあの部分が……』
切「何話してるかさっぱり分かんないっス。」
丸「俺も分かんねぇぜ。」
仁「プピーナ」
幸「柊さんは本が好きなんだね。」
真「良い事だ。」
『……それで「キーンコーンカーンコーン」』
私はその時気がついた。
自分が熱心に本について語ってる事に。
『なんかごめん…』
柳「いや、お前の話が聞けて面白かった。」
柳生「えぇ、またお話しましょう。」
2人は目立つけど気が合うしな…
でも図書室ならほとんど人もいないし大丈夫か。
『ん、また話そ』
私はそう言って屋上を後にした。
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作者名:澪音 | 作成日時:2021年2月21日 18時