私達三つ子です！〜桜蘭高校ホスト部〜

芽生えた恋心 ページ23

『あ、これなんかどう？』

ハルヒ「いいですね！」

私たちは、フルーツタルトを
作ることにました！

『ハルヒって甘い物好き？』

ハルヒ「うーん、好きではないです」

『じゃ、甘さ控えめにしよっか』

ハルヒ「ありがとう、Aさん」

『キウイにモモにマンゴーに……』

ハルヒ「あの…Aさん」

『ん？どうかした？』

ハルヒ「お金は……」

『え〜？要らないよ〜』

ハルヒ「で、でも……」

『ハルヒは私のわがままに
付き合ってくれてるだけだし』

わがままに付き合わせて申し訳ないから
せめて材料費は私が払わなきゃ

ハルヒ「じゃあ、お言葉に甘えて……」

『ふふふっ♡じゃ、フルーツ選ぶか』

ハルヒ「……イチゴ…」

『あ、苺？ハルヒ苺好きだもんね
　もちろん入れるよ』

ハルヒ「✧*｡(*´∀`*)✧*｡」

あ、喜んでる

『ん〜イチゴ入れるなら
　ブルーベリーも必須よね』

ハルヒ「あの…提案なんですけど」

？…なんでしょう

ハルヒ「タルト、大きいのを一つじゃなくて
　 小さいのをいくつか作れば…」

おー！それいいね！

『ベリー系と柑橘系とその他みたいな？』

ハルヒ「(｡_｡`)ｺｸ」

鏡夜「お取り込み中失礼するが、
　 俺の存在を忘れてないか？」

ハルヒ「あ。」

『どこ行ってたんですか？』

鏡夜「大手企業のご夫人を見かけたのでね」

ハルヒ「……それで？」

鏡夜「騙されそうになっていたから
　 助けて差し上げた」

ハルヒ「恩売って来たんですね」

ん？私はそうは思わないよ

『鏡夜先輩は優しいと思いますよ？』

鏡夜「は？なんでだ」

『先輩はいつも利益しか考えてないように
　動いてるけど、それって本当は
　自分の優しさを見せないためでしょ？』

鏡夜「( ⸝⸝･ ･⸝⸝ )ドキッ」

『自分の優しさを利益って言う言葉で
　隠してるもん』

鏡夜「( ⸝⸝⸝•_•⸝⸝⸝ )」

ハルヒ「どうしたんですか鏡夜先輩。
　 顔が赤いですよ？」

鏡夜「……いや、なんでもない」

『そろそろ行きますね？
　環先輩たちは屋上にいるらしいんで
　そこでみんなと合流してください』

鏡夜「ま、待て」

『はい？』

鏡夜「い、いやなんでもない」

『？』

鏡夜「その…感謝する…」

『別に？思ったことを言っただけですし』

鏡夜(ドキッ)

『また明日〜！』

鏡夜「あぁ。」

･

･

鏡夜(あんな奴にときめくとは……
　 これが、恋なのか？)

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