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「今何やってんの??おっ目え手当してあんじゃん。すげえな。誰がやったんだ?お前か?」
急な変わりように３人ははっとする。この二重人格。忘れていた訳では無いがいきなりで驚愕する。特に近くにいた十夜はお前と言われてドキリとした。違う形相の昌にますま惹かれていく。
「今は誰がノートを見るか。ノートを見ていいのか。あなたが審議しています」
「は?俺が?ていうか、ノートって何?あの机の上の?」
すると昌は机の前に立ち、首を真上にあげてそびえ立つ物を眺める。
「おーこりゃすげえ。感心かんしん」
ドサあとノートがぶちまけられた。真顔で昌がこちらを振り向く。やったぜとスッキリした表情に変わる。
「表情通りやってやりましたね昌さん」
床に散らばったノートに目をやると、ノートから輝くそれが顔を出していた。
昌がなんだなんだとノートに近づき、それを拾い上げる。鍵だ。この鍵にリボンはついていない。鍵を持って、とてとてと智樹に駆け寄る。自然と蘭は智樹の後ろに隠れた。
「鍵か!!イカした鍵だな!!いらねえからやる」
「お、おう...ありがとう」
「はつらつとしてらっしゃいますが、この鍵が今の最重要物だとお分かりでないのですか」
「煽るなって」
蘭のぼやきに十夜が口を酸っぱくしていう。この部屋の鍵と今受け取った鍵。智樹はこの部屋の鍵を昌に差し出す。
「なんだこれ。茶色??俺紫が好きなんだけど」
「この鍵はこの部屋の鍵だ。つまりお前のモノ」
「いらね」
昌は差し出された鍵を受け取って雑にみまわしたが、ぽいっと十夜に投げてしまった。
「なんで!?」と十夜が慌てふためくとギリギリセーフでキャッチした。
「これ...いいの?」
「は!?必要ねえよその鍵もこの部屋も。あの野郎に復讐はもうできない、多分。左目がねえからなんもできねえよ。つーかお前何上目遣いしてんの?キメえよ」
「ありがとう...」
そのありがとうは何か色々詰まっている様子である。昌のぶっきらぼうな口ぶりと、全く十夜に目もくれない姿。しかし、十夜に鍵を渡してしまうというのはもう一つの人格の時の名残だろうか。といっても本人には全く何のことかわからない。
4人は昌の部屋を後にした。鍵もしっかり閉めた。昌の使う包丁やらなんやらはそこに放置してきた。そんなもんいらねえという昌の諦めようは潔さが溢れ出していた。
次の部屋は先程開かなかった扉になった。鍵を差し込んでみる。緊張の瞬間。何にも邪魔されることなく、鍵は進み、滑らかに捻った。
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ハンス(プロフ) - 錯乱懋さん» この度は当作品を閲覧いただき、また、激励の言葉をありがとうございます...!!その言葉が創作の糧になります!!これからもよろしくお願いします。 (2017年8月3日 23時) (
レス) id: c8c85e524e (このIDを非表示/違反報告)
錯乱懋(プロフ) - 世界観ものすごく好みです、更新頑張ってください (2017年8月3日 23時) (レス) id: 61413b54f8 (このIDを非表示/違反報告)
ハンス(プロフ) - 瑞絋さん» 暇を持て余した愚作にございます...誤字脱字ないようきちんと推敲いたします。日々精進していけるよう努めて行きたいと思います。これからもどうかよろしくお願い致します!!!! (2017年3月20日 16時) (レス) id: 53232f222d (このIDを非表示/違反報告)
瑞絋(プロフ) - ハンスさん» 一日にこんなに沢山かけるの凄いと思います、沢山書いてると誤字は必ず出てきますし仕方ないですよ！これからも頑張ってください、応援してます！ (2017年3月20日 16時) (レス) id: 6e54a0adb9 (このIDを非表示/違反報告)
ハンス(プロフ) - 瑞絋さん» 参加させていただきました。ハンスト申しますハンスと申します。ご一読、ご指摘いただき誠にありがとうございます。誤字!!大変申し訳ありません。私の確認不足です。修正しておきます。 (2017年3月20日 16時) (レス) id: c8c85e524e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハンス | 作成日時：2017年3月18日 18時
