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*
『何食べてきたの？』
「えっと、お肉」
『そう、美味かった？』
「それはもう、びっくりするくらい」
『ふふ、それはよかった』
パタ、パタ、と
数歩先を歩く北斗くんの声とサンダルの音を耳で追いかける
煌々としていた駅から離れるにつれて辺りが段々と暗くなって
ふわふわした気持ちが落ち着いていく
『ねぇ、Aさん』
ふと北斗くんが半身振り返る
『横、来ない？』
「え？」
『後ろだとさ、見えないのよ』
「勝手に道変えたりしないよ？」
『…ぶっ、ちぃがうのよ。
後ろに居たら何かあっても分かんないから』
「あ、そういうこと？」
『そうでしかないでしょうよ、もう。天然なの？』
はぁ、とわざとらしい溜息を吐いた北斗くんは
数歩下がってくると私の隣に並んだ
「天然じゃないし、何も起こらないと思うよ」
『仮に天然じゃないとしても、何があるかは分かんないでしょ』
それはそうだけど
パーカーのフードを被っただけの北斗くんの隣を歩くのは
なんというか、いいのだろうか
『言ったじゃない、俺の一存だって』
「…え、？」
『どうせまたこの前みたいなこと考えてんだろうとは。
まぁ、ゴネるなら手引っ張って歩くけどどうする？』
「わっ、やだ」
いきなりがしっと掴まれた手を
あろうことか私は驚いて咄嗟に振り払い引っ込める
「わ、ごめんなさい、」
『ううん、調子乗った、』
へらっと笑い、俺こそごめん、と言ってまた歩き出す
そんな彼の隣に急いで並んでみたけど
そこから何を話すわけでもなく
流れる沈黙に少し戸惑う
駅からのいつもの帰り道なのに景色が違って見えた気がした
『…あの、さ』
もうそろそろ、マンションが見えて来そうなところで
沈黙を破ったのは北斗くんだった
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つかさ(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりすみません。いつもお読み頂きありがとうございます！ (2023年1月12日 2時) (
レス) id: 0c34a2e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 久々更新嬉しいです！！また続き待ってます🥹 (2023年1月3日 23時) (レス) id: 480bf35fa8 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - nanamisato73さん» お読みいただきありがとうございます^^偶然の出会い、嬉しいです。私も割とこんな性格なので同じと思ってくれる方がいると嬉しくなります。更新遅めですが気長に待っていただけると幸いです！ (2022年5月21日 20時) (レス) id: 06d07b2f00 (このIDを非表示/違反報告)
nanamisato73(プロフ) - 初めまして、主さんが書く主人公の人間性？思考が、自分そのままで一瞬で読み終わってしまいました。夢の中であっても理解されている気がして嬉しかったです。美味しそうなタイトルなので開いてみてまさに偶然の出会いすぎました。この後の展開が楽しみです！ (2022年5月21日 10時) (レス) @page25 id: 29f3f3b2e7 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - りんさん» お読みいただきありがとうございます＾＾え〜うれしいです…更新遅いですが待っててくださると幸いです。 (2022年3月13日 23時) (レス) id: 06d07b2f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つかさ | 作成日時：2022年2月23日 16時
