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*
「先輩見てくださいこれ、」
「ん？って、わぁ」
「買っちゃいました、」
私のデスクに何かを見せにきた後輩
袖机の書類の上に置かれたそれが視界に入ると
なんとも間抜けな声が出た
「女性誌だと、雰囲気全然違いますね」
「ほんとだね、この前とは別の人たちみたい」
「私慎太郎くん好きになっちゃいました」
「どこが好きなの？」
「なんか、かっこ可愛くないですか？」
ぱらぱらと誌面を捲る後輩は
これが沼ってやつですかね、なんて顔を綻ばせて楽しそう
「先輩は誰が好きですか？」
「私？いや、私は別に、」
「そういえば、この前北斗くんがちらちら見てたの、
あれ何かあったんですか？」
「えっ！あぁあれは、
なんか確認したいことがあったとかで、」
「あ、そうだったんですね」
なんだ〜知り合いじゃなかったんだ、
って言ってるくらいだから
あの時のことは聞こえてなかったんだと安心
っていうか名前で呼んでるんだ
沼ってやつはすごいな
「また現場行く機会あるといいなぁ」
「それはもう立派な下心だね」
「えぇ〜そうですかね？先輩も推し作りましょうよ」
「ふふ、気が向いたらね」
インタビュー、みんな可愛かったんで是非読んでくださいね
そう言って後輩は雑誌を私のデスクに置いて仕事に戻っていった
「うわぁ、すごい、」
昼休みの人が少なくなったデスク
おにぎり片手に捲った誌面には
この前の撮影の時に感じた色気とは全く違う
何というか、母性をくすぐるような表情の6人
その中でやっぱりどうにも目が行ってしまうのは松村さんで
ふわふわと笑うその表情は
見たことあるようで、ないような
“Aさん、俺と友達になってくれようとしてたんですか”
“だとしたら俺、今めっちゃ嬉しいんですけど”
この前カフェで会ったオフの日
あの時の表情によく似ていた
そう考えると
あれは常勤アイドルの松村さんだったって事なのか
なんだ、舞い上がるところだった
あ、でもそういえば
あの日、そろそろ店を出ようという間際に松村さんから
控えめに小さな紙切れを渡された
『これ、迷惑なら捨ててくれていいんですけど、』
四つ折りにされたそれを開くと
書かれていたのはメッセージアプリのID
いやいや大丈夫なのか？
咄嗟に受け取ってしまった上に当然捨てるわけにもいかず
手帳に挟んだのを思い出して鞄を漁った
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つかさ(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりすみません。いつもお読み頂きありがとうございます！ (2023年1月12日 2時) (
レス) id: 0c34a2e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 久々更新嬉しいです！！また続き待ってます🥹 (2023年1月3日 23時) (レス) id: 480bf35fa8 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - nanamisato73さん» お読みいただきありがとうございます^^偶然の出会い、嬉しいです。私も割とこんな性格なので同じと思ってくれる方がいると嬉しくなります。更新遅めですが気長に待っていただけると幸いです！ (2022年5月21日 20時) (レス) id: 06d07b2f00 (このIDを非表示/違反報告)
nanamisato73(プロフ) - 初めまして、主さんが書く主人公の人間性？思考が、自分そのままで一瞬で読み終わってしまいました。夢の中であっても理解されている気がして嬉しかったです。美味しそうなタイトルなので開いてみてまさに偶然の出会いすぎました。この後の展開が楽しみです！ (2022年5月21日 10時) (レス) @page25 id: 29f3f3b2e7 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - りんさん» お読みいただきありがとうございます＾＾え〜うれしいです…更新遅いですが待っててくださると幸いです。 (2022年3月13日 23時) (レス) id: 06d07b2f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つかさ | 作成日時：2022年2月23日 16時
