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note 698 ページ49

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マ「お前…ほんといい加減にしろよ」


「なに?」


マ「危ねぇ目に遭ってんのにまだ懲りねぇの」


「佐野くんに関係ないでしょ」


マ「ある」


「ない」


マ「…テメェ…」


「…ほっといて」


マ「っ!ふざけんな!!」


「!」


マ「何でそうなんだよ!!」


「…」




また私の心がぐちゃぐちゃになりそうになる。




マ「俺がそんなに嫌か?」


「違う」


マ「じゃあなんだよ」


「…」


マ「言わなきゃわかんねぇよバカ」


「…」




どうしろって言うの。




マ「A」


「…はぁ」


マ「!」


「…ほっといてって…」


マ「…じゃあ何しに来たんだよお前…」


「…」




もうどうでいいや。


私は後ろに隠していたプレゼントを佐野くんに見せた。




マ「えっ」


「…はっぴーばーすでー」


マ「…これ…」


「じゃあね」


マ「あ、おい!!」


「…」




私はプレゼントを押し付けて
佐野くんの前から全力で逃げた。




マ「ざっけんなコラぁッ!!」


「!?」




けど追いかけてくると思ってなかった。
化け物みたいな速さで私に追いついてきた佐野くん。




マ「てっめぇ…!」


「はっ…は…」




流石に速すぎて追いつかれてしまった。
腕を引っ張られてそのまま両腕を腕をがっちり押さえられた。




マ「バカ!」


「っ…」


マ「バカだよお前…」


「!」




でもすぐに正面から思いっきり抱きしめられた。




マ「わざわざ届けてくれたの嬉しいけど…お前に何かあったらって考えただけで俺死にそうになんだろ…」


「…」


マ「お前見て死ぬほど焦ったわ」


「…ごめん」


マ「はぁぁもう…頼む、俺から逃げんな」


「逃げてない」


マ「屁理屈黙れっ」


「…」


マ「とにかく…ありがとな、A」


「……うん」


マ「大事にする」


「…」




きっと私のあげたものなら
何でも大事にするんだろうなって普通に思えてしまう。




「…」




最悪。


安心する。
















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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