note 695 ページ46
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姉「A…起きて」
「…っ?」
姉「起きて」
「…お姉ちゃん…」
私はやっぱり寝る能力には長けてる。
気付いたら夕ご飯の時間過ぎていた。
姉「ご飯食べないの?」
「…まだいらない」
姉「そっか」
「…」
お姉ちゃんが優しく頭を撫でてくれた。
姉「よしよし…」
「…」
姉「Aも疲れちゃったよね」
「…?」
姉「…真くんから色々聞いたよ」
「…そうなんだ」
姉「無理しなくていいよ。私はAが世界で1番大事だから」
「…嘘」
姉「えっ?」
「それは嘘だよお姉ちゃん…」
姉「嘘じゃないよっ!」
「…お姉ちゃんが世界一大切にするのは…」
姉「!」
私はお姉ちゃんのお腹に手を当てた。
「こっちだよ」
姉「A…」
「結婚雑誌読み漁ってるの知ってる」
姉「えぇ…」
「私のことはいいから」
姉「!…なんでそんなこと言うの。Aも大切だよ私は」
「…」
そうやって優しくしないで。
期待しちゃうから。
「はーなーしーて」
姉「えー」
「早く」
姉「ドライな妹…」
「はいはい」
もう自惚れたくない。
姉「とにかく、ご飯はちゃんと食べてね」
「うん」
姉「絶対だよ!」
「分かってる」
***
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時