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note 685 ページ36

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マ「A食わねーの?」


「っ!…なんか、食欲なくて…」


マ「?そーなんだ」


「うん、持って帰ろうかな」




ずっと胃が痛かった。
変な汗もかいてきちゃって、
なんかちょっとしんどいな。




マ「!」


「…」


マ「え、体調悪い?」


「あ、いやそんなこと…」


マ「体調悪いなら帰れば」


「っ!」




真剣な顔から飛び出したその言葉に、
思わず息を飲んだ。




マ「どうせもうすぐだし」


「…」




そう、なんだけど。


そうじゃなくて。




「…うん、私帰るね」


マ「!」


「ごめんね!佐野くんも用事遅れちゃダメだからね」


マ「うん」


「それじゃ」




私はゆっくりと立ち上がって佐野くんの元を去った。


ずっと胸が痛くて、
なんか泣きそうだったから。


手に力が入らない。




「ハハッ」




こんな日ってあるんだね。
これからずっとこうなのかな。
結構、しんどいんだな。


そう思いながら駐車場へ戻り、
いつもの帰り道を歩いた。


こんな時間に帰ってるのは私だけ。
でも仕方ないことだから。




「きゃっ!!」




でもそういう時に限って。




『あーごめんごめん大丈夫キミ?』


『悪かったねー!』


「っ…大丈夫です…」


『立てる?』


「平気です、失礼しまっ!!」


『ちょ待ってよー!』


『ぶつかったお詫びくらいさせてー?』


「っ…」




わざとぶつかってきたくせに。




『今日お祭りなのに1人?』


『俺らも暇だからさー一緒にどう?』


「結構です」


『いーじゃんよ!』


『ほら来いって!』


「離してっ!!」




ずっと体調悪くて、
手に力が今も入ってない。




『可愛い〜』


『そんなんじゃ動かないよ〜ほらおいで』


「叫びますよ!!」


『叫んだらどーなると思う?』


「っ!」




何故か首に冷たいものが当たる。




『そ、良い子だね…』


『一緒に楽しもうな?』


「…っ…」



















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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