note 683 ページ34
***
竜胆くんのおかげで、
あの日から少し立ち直れた。
こうなってしまった以上、
私にはどうすることも出来ない。
素直に事実を受け入れて前に進もう。
「…どうかな？」
母「もー！！最っ高に可愛い！！！」
姉「はーーうちの妹やっぱり天使ですわぁ」
父「可愛すぎる！！」
「ありがとう」
今日はいよいよお祭り。
昨日も佐野くんから連絡はなかった。
いつもは遊びに行く前に必ず連絡くれるのにね。
その事実にも心抉られたけど、もう仕方の無いことだ。
お母さんに浴衣を着せてもらって、
ヘアセットも全部やってもらった。
お姉ちゃんも真一郎くんと出かけるから
たくさんおめかししてた。
姉「じゃ！私は一足お先に！」
母「え？もう？」
姉「真くん迎えに来てるのー！」
母「あら、気を付けてね！」
「行ってらっしゃい」
姉「いってきまーす！」
そう言うとお姉ちゃんは慌てて家を飛び出した。
母「Aももう行く？」
「うん。…ねぇお母さん」
母「ん？」
「お付き合いするといい事ってなに？」
母「えっ？んー…お姉ちゃんみたいな感じだよ」
「？」
母「毎日幸せ、好きな人とデートに行くワクワク、その人のために可愛くなりたいとか…色んなモチベーションにも繋がるし、安心するよね」
「…そう、なんだ」
母「A？」
「…んーん、ありがとう！行ってくるね！」
母「はーい楽しんでね！！」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月26日 3時
