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「ほんとすみませんでした」


竜「気にすんなって」


「ふふ、竜胆くん優しいんですね」


竜「まぁな」




竜胆くんに慰めてもらいながらたくさん泣いた。
凄くスッキリして今は落ち着いている。




竜「何関係?」


「人間関係ですかね」


竜「お前モテそうだから大変だろ」


「そんなことないです。なんなら失恋したかもなんで」


竜「えっ?」


「私、恋愛とかよく分からないんですけど…でも俗に言う失恋ってこういう事なのかなーって思ってて」


竜「え、お前振られたの?」


「いや分かんないですけど…相手に好きな人出来たっぽくて」


竜「マジか」


「私喧嘩すると怖い人になっちゃうから、やっぱり普通の可愛い女の子とは全然違うので…そういう差があって当然だなって」


竜「んな事ねーと思うけど」


「殺人鬼とか言われます」


竜「そりゃ凄いわ笑」


「あはは…でも、普通の女の子にはどうしてもなれなくて…強くならなきゃいけないって思って…」


竜「そんな頑張ってんだ」


「はい。守りたいものたくさんあるんです!」


竜「…」


「だからいっぱい強くなって私がみんなを守っ…」


竜「そんな必要ねーよ」


「えっ…?」




急に竜胆くんから抱きしめられた。




竜「お前が頑張んなくて良いんだ」


「でも…」


竜「人間1人じゃ生きてけねぇから…俺だって兄貴と助け合って生きてる。お前も1人で頑張んなくていい」


「っ…」


竜「ま、他に頼るあてがねぇなら俺を頼れ」


「!」


竜「いつでも味方してやるよ」


「そんな…良いんですか…」


竜「うん」


「…えへへっ…ありがとう…ございます」


竜「あーまた泣く」


「…」




自分がどれだけ追い込まれていたのかよく分かった。
でも竜胆くんの言葉が自分の胸に刺さって、
私は私らしく頑張ろうと思えた。




竜「…(社に惚れられた奴殺してぇなほんと…)」


「…」


竜「良い子だなお前」


「…」


竜「(俺が守ってやりてぇよ)」


















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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