note 682 ページ33
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「ほんとすみませんでした」
竜「気にすんなって」
「ふふ、竜胆くん優しいんですね」
竜「まぁな」
竜胆くんに慰めてもらいながらたくさん泣いた。
凄くスッキリして今は落ち着いている。
竜「何関係?」
「人間関係ですかね」
竜「お前モテそうだから大変だろ」
「そんなことないです。なんなら失恋したかもなんで」
竜「えっ?」
「私、恋愛とかよく分からないんですけど…でも俗に言う失恋ってこういう事なのかなーって思ってて」
竜「え、お前振られたの?」
「いや分かんないですけど…相手に好きな人出来たっぽくて」
竜「マジか」
「私喧嘩すると怖い人になっちゃうから、やっぱり普通の可愛い女の子とは全然違うので…そういう差があって当然だなって」
竜「んな事ねーと思うけど」
「殺人鬼とか言われます」
竜「そりゃ凄いわ笑」
「あはは…でも、普通の女の子にはどうしてもなれなくて…強くならなきゃいけないって思って…」
竜「そんな頑張ってんだ」
「はい。守りたいものたくさんあるんです!」
竜「…」
「だからいっぱい強くなって私がみんなを守っ…」
竜「そんな必要ねーよ」
「えっ…?」
急に竜胆くんから抱きしめられた。
竜「お前が頑張んなくて良いんだ」
「でも…」
竜「人間1人じゃ生きてけねぇから…俺だって兄貴と助け合って生きてる。お前も1人で頑張んなくていい」
「っ…」
竜「ま、他に頼るあてがねぇなら俺を頼れ」
「!」
竜「いつでも味方してやるよ」
「そんな…良いんですか…」
竜「うん」
「…えへへっ…ありがとう…ございます」
竜「あーまた泣く」
「…」
自分がどれだけ追い込まれていたのかよく分かった。
でも竜胆くんの言葉が自分の胸に刺さって、
私は私らしく頑張ろうと思えた。
竜「…(社に惚れられた奴殺してぇなほんと…)」
「…」
竜「良い子だなお前」
「…」
竜「(俺が守ってやりてぇよ)」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時