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竜「ちなみに今のは絞めただけで、足も使うともっとキメやすいぞ」


「どうやるんですか」


竜「ん、ちょっと体貸せ」


「はい」


竜「首絞めながらこう」


「!」




竜胆くんの長い足で腕が固定される。
1ミリも抵抗出来ないままだ。




竜「まぁ応用編だな」


「これいいですねっ」


竜「うん(突然上向くな心臓に悪ぃ…)」


「でも皆私より大きいので使いどころが考えます」


竜「まぁ有効な相手に使えよ」


「はいっ!ありがとうございます」


竜「ん(可愛いまじで)」


「ふぅー…」


竜「少し休憩するか」


「はいっ」


竜「甘いもん好き?」


「大好きです」


竜「分かった待ってろ」




そう言うとまた部屋を出ていった。
何をくれるのかワクワクしてる自分。




竜「ただいま」


「はやっ」




そして戻ってくるのが鬼早い。




竜「ケーキ」


「えっ!」


竜「昨日うちで馬鹿騒ぎした時の余ってたから」


「良いんですか?」


竜「ん、俺食わねーし」


「ありがとうございます」




竜胆くんから美味しそうなケーキを貰って、
私は一生懸命食べる。


なんでだろう、
こんなに優しくされると泣きそうになる。




竜「美味いか?」


「…へへ、美味しいです」


竜「ん、まぁなんか知らねぇけど元気出せよ」


「えっ…?」


竜「ジムの回数増えてたし、しんどそうな顔してたからお前」


「…」


竜「無理すんなよ」


「…!」




頭を撫でられる。


さっきまで美味しかったはずのケーキが、
少しずつしょっぱくなっていった。




竜「!」


「…はい、頑張ります…」


竜「え、お前…」


「…」


竜「おいっ」


「!!」


竜「ちょっと落ち着け…」


「…」




私が相当泣いてたみたいで、残りのケーキを取り上げられティッシュで目を押えられた。




竜「泣くな…」


「…っ」


竜「大丈夫だ」


「…はい」


竜「よしよし」


「…」




思わず項垂れてしまった。
それでも竜胆くんは頭を撫でたり、
背中をさすってくれていた。


















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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