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***
竜胆くんに基礎から教えて貰ってる最中だった。
竜「ん？…あ」
「？」
竜「そろそろ兄貴起きてきそうだから一旦部屋行くぞ」
「あ、はい」
機嫌悪いって言ってたけど、
そんなにやばいのか。
とりあえず竜胆くんの部屋に逃げた。
竜「様子見てくっからベッド座ってて」
「はい」
そう言うと竜胆くんは部屋を出ていった。
「…」
見渡すとCDとかDVDとかいっぱいある。
音楽好きなんだろうな竜胆くん。
竜「社」
「わっ！びっくりした…」
竜「ごめん。兄貴めちゃくちゃ機嫌悪いからここでもいいか？」
「え？そんな…」
そんなに？って言おうとしたら、
部屋の外から大きな物音がした。
うん、触れちゃいけないタイプなのは分かった。
「竜胆くんがいいならここで大丈夫です」
竜「悪ぃな呼んどいて」
「全然」
竜「んじゃ続きな」
「はい」
部屋の床にマット敷き直してくれて、
また関節技の続き。
竜「ここを捻るとこうなる」
「ここですか？」
竜「そう。俺の足で試していーよ」
「はい」
竜胆くんが実験台になって色々とさせてくれるから、
イメージが掴みやすかった。
竜「そー上手いじゃん」
「！…えへへっ」
竜「(うわ…笑った顔ほんとやべぇな)」
やっぱり褒められると嬉しかった。
「次は！」
竜「じゃ次は首」
「首」
竜「殺しかねねーから気をつけろよ」
「はい」
竜「失神させるだけならここだ」
「ここですか？」
竜「っ！」
竜胆くんが私の首に手を当てたので、
私も確認のために手を当てたらびっくりされた。
「あ、ごめんなさい」
竜「いや大丈夫(ドキッとさせんな…)」
「首は絞めるんですよね」
竜「そ、背後からな」
「やってみます」
とりあえず竜胆くんに言われた通り、
背後から首を絞めて身動きが取れなくするポーズを取る。
「こうですか？」
竜「…うん」
「これ何秒やるんですか？」
竜「30くらいで落ちるヤツは落ちる」
「分かりましたやります」
竜「(胸当たってんだよ…デカくねぇか？！)」
「…竜胆くんいい匂いしますね」
竜「ばっ！嗅ぐな」
「あ、ごめんなさい」
竜「っ…(そーゆーとこだぞお前…！)」
「はい！30秒経ちました」
竜「はぁ」
「え？なんで疲れてるんですか？」
竜「色々な」
「あ、はい」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月26日 3時
