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note 679 ページ30

***







「…」




もうすぐ夏祭り。


夏休み入ってから佐野くんから連絡は無い。


でも浴衣選んでおかないと…。




「お母さん」


母「ん?」


「浴衣ある?」


母「え?もしかしてデート!?」


「…うん」


母「佐野くんと!?」


「…そう」


母「よし!なら私可愛いの選んどくから!」


「ありがとう」


母「(なんだ良かった!ちゃーんと仲良いのね!安心した!)」


「それじゃ」


母「え?どこ行くの?」


「友達ん家」


母「あ、そうなの。気をつけてね」


「うん」




友達ん家と言うよりか、
竜胆くん家なんだけど。


今日は関節技教えてもらう。
六本木にあるマンションらしいけど…。




竜「ん、来たな」


「お迎えありがとうございます」


竜「いーよ」




竜胆くんが迎えに来てくれたから、
そのままお家にお邪魔することに。




「広…」


竜「ここが兄貴との共有リビング」


「なんですかアレ」


竜「俺のDJブース」


「すご…」


竜「兄貴あっちで寝てるから起こさねぇようにな」


「?」


竜「寝起き死ぬほど悪ぃ」


「あ、了解です」


竜「んじゃ俺着替えてくっから座ってて」


「はい」




とりあえず荷物を下ろしてソファーに座った。
ホントに広い部屋。




「…」




竜胆くん達ってお金持ちなのかな。




竜「わり、お待たせ」


「あ、いえいえ」


竜「んじゃ始めっか」




竜胆くんが床にマットを敷いてくれた。




竜「お前関節技自体やった事ある?」


「ないです」


竜「そっか、なら準備体操からな」


「はい」




一緒にストレッチやったけど、
竜胆くん体柔らかすぎてびっくりした。




「凄い…」


竜「だろ?」


「私も頑張ります」


竜「おう」


「ふぅ…」




竜胆くんみたいに自由に動ければ、
怪我のリスクも減って楽に動けると思う。




竜「(つーか…)」


「んん…」


竜「(なんか日に日にえろくなってんなコイツ)」


「…?」


竜「(クソどタイプなのうぜー)」


「竜胆くん次は?」


竜「あー次?こう」


「ふん…!!」


竜「(やべ、全部可愛く見えてきた)」



















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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