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「…」
もうすぐ夏祭り。
夏休み入ってから佐野くんから連絡は無い。
でも浴衣選んでおかないと…。
「お母さん」
母「ん?」
「浴衣ある?」
母「え?もしかしてデート!?」
「…うん」
母「佐野くんと!?」
「…そう」
母「よし!なら私可愛いの選んどくから!」
「ありがとう」
母「(なんだ良かった!ちゃーんと仲良いのね!安心した!)」
「それじゃ」
母「え?どこ行くの?」
「友達ん家」
母「あ、そうなの。気をつけてね」
「うん」
友達ん家と言うよりか、
竜胆くん家なんだけど。
今日は関節技教えてもらう。
六本木にあるマンションらしいけど…。
竜「ん、来たな」
「お迎えありがとうございます」
竜「いーよ」
竜胆くんが迎えに来てくれたから、
そのままお家にお邪魔することに。
「広…」
竜「ここが兄貴との共有リビング」
「なんですかアレ」
竜「俺のDJブース」
「すご…」
竜「兄貴あっちで寝てるから起こさねぇようにな」
「?」
竜「寝起き死ぬほど悪ぃ」
「あ、了解です」
竜「んじゃ俺着替えてくっから座ってて」
「はい」
とりあえず荷物を下ろしてソファーに座った。
ホントに広い部屋。
「…」
竜胆くん達ってお金持ちなのかな。
竜「わり、お待たせ」
「あ、いえいえ」
竜「んじゃ始めっか」
竜胆くんが床にマットを敷いてくれた。
竜「お前関節技自体やった事ある?」
「ないです」
竜「そっか、なら準備体操からな」
「はい」
一緒にストレッチやったけど、
竜胆くん体柔らかすぎてびっくりした。
「凄い…」
竜「だろ?」
「私も頑張ります」
竜「おう」
「ふぅ…」
竜胆くんみたいに自由に動ければ、
怪我のリスクも減って楽に動けると思う。
竜「(つーか…)」
「んん…」
竜「(なんか日に日にえろくなってんなコイツ)」
「…?」
竜「(クソどタイプなのうぜー)」
「竜胆くん次は?」
竜「あー次?こう」
「ふん…!!」
竜「(やべ、全部可愛く見えてきた)」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時