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note 666 ページ17

***








マ「…」


「!」


マ「っはぁっ…!」


「ゲホッ…ゲホッゲホッ!!」




私が溺れた瞬間下から押し上げられ、
私は海面に浮かんだ。


目を開けると佐野くんが抱えてくれていた。




「さ、のくん…」


マ「大丈夫か!?」


「佐野くん…」


マ「息しろ!」


「ゲホッ…大丈夫…大丈夫ありがと…」




間一髪だった。
私は大きく息を吸った。




マ「水飲んだか?」


「ちょっと…」


マ「よしよし、よく頑張った」


「ごめん佐野くん…」


マ「気にすんな。戻るぞ」


「うん…」




私は佐野くんに掴まりながら移動した。




ド「マイキー!ナイス!!」


一「あー良かった!!」


場「よくあそこに居たな…」


三「A!マイキー!」




佐野くん泳ぐの上手ですぐに浜辺に戻してくれた。




マ「よし」


「…」




足の着く所まで戻ると
佐野くんがお姫様抱っこしてくれた。




ド「大丈夫か?」


マ「ちょっと水飲んでるからタオルくれない?」


三「俺取ってくるよ」


マ「サンキュ。ごめん誰か飲み物買ってきて」


一「俺行ってくる!」


マ「あとは少し日陰連れてくわ」


場「大丈夫なのか?」


マ「多分な」


「…みんな、ごめん…」


ド「謝んな。災難だったな」


場「自然の猛威ってやつだな」


「はは…」


マ「ここらでいっか」




私は佐野くんに抱えられたまま
日陰に降ろされて横になった。




『君たちー!』


マ「!」


『ここの係員だよ、この子大丈夫?』


マ「ちょっと溺れかけてました」


『意識はある?』


ド「話せてます」


『そっか良かった。これ良かったら使って』


マ「ありがとうございます」


「…」




佐野くんは係員さんに貰った薄いブランケットを
私の体にかけてくれた。




マ「少し休もうな」


「…うん」


ド「にしても肝冷えたわ…」


場「デカかったからな」


マ「A遊ばせる時は要注意だな」


「…」




佐野くんがずっと頭を撫でてくれたのが心地よくて、
私はいつの間にか眠ってしまっていた。



















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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