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note 665 ページ16

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「わ〜!」


三「楽しいか?」


「うん!楽しい!」


三「(さすが末っ子。妹感感じるわ)」


「三ツ谷くん疲れてない?大丈夫?」


三「ヘーキ、もうちょい行くか」


「うん!」




三ツ谷くんにずっと引っ張って貰ってる。
楽しすぎて時間忘れる。




三「ん?どうかしたか?」


「あれ…」




でも私は気付いてしまった。




「なんか…」


三「ん?」


「浮き輪、ちっちゃくなってる」


三「え?」


「穴ふさがってるのに…ほら…」


三「!」




私はふにゃふにゃになりかけの部分を見せた。
どっかに穴が空いちゃってるみたい。




「どうしよう、私深すぎるところ泳げない…」


三「浜辺にすぐ戻ろう」


「うん」


三「掴まってろよ!」


「お願いします!」




私は浮き輪に掴まって
三ツ谷くんに浜辺を目指して貰った。




「ごめんねっ」


三「大丈夫だ。よく気付いたな」


「うんっ」




三ツ谷くんがいれば大丈夫だと思って、
完全に油断していた。




ド「!おい三ツ谷!!」


三「ドラケン?」


ド「後ろ!でかいの来てるぞ!」


三「えっ…」


「!」




もう少しで半分まで戻るってところで、
後ろから大きな波が来ていたのに気付かなかった。




三「やべっ!A!!掴まれ!!」


「三ツ谷くんっ!」




急いで浮き輪から手を伸ばして
三ツ谷くんに掴まろうとした。




「きゃあっ!!」


三「っ!!」




1度掴んだものの勢いが強くてそのまま離してしまった。




ド「おいおいおい!一虎!お前も来い!」


一「え?」


ド「A溺れる!!」


一「はぁ!?」


場「俺も行く!!」




私は波に飲まれ、
浮かび上がった時には沖の方に戻されていた。




「ゲホッ…アッ…助けてっ!!」




空気の無くなった浮き輪が取れてしまい、何も無い状態で浮かんでるけど足がつってしまい上手く浮かべない。




「っ…だれ、か…ッ」




息を吸おうとして水を飲んでしまう。
辛くて涙が出る。




ド「Aー!!!」


三「ゲホッ…A!」


一「バカっ!!」


場「ちっ…」


パ「人呼んでくる!!」


「みん、な…」




皆の慌てる顔が見えたけどもう足が動かなくて、
私はそのまま沈んでしまった。




「っ…」
















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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