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戦況は圧倒的だった。




マ「…俺らの勝ちだ!!!」


武「やりましたね!」


ド「おっしゃあ!!」


場「勝った!!」


一「あははっ!」


三「よしっ!!」


春「ふふっ」


パ「雑魚共が!」


斑「…」




黒龍は全員戦闘不能。
東京卍會の初勝利だった。




マ「帰んぞお前ら!」


ド「撤収だ!」


三「あれ、そういやAは?」


場「さっきまで居たぞ?」


武「えっ…?」


一「でも俺途中から見てねぇよ」


春「!」


パ「どこ行っちまったんだ?」


マ「っ!!」




そう、私も戦っていたのだけど。


途中で逃げた敵を追いかけていた。




「逃げんな!!」


『ひぃっ!!来んなぁ!!』


「ったくそれでも不良かよ!」


『うるせぇ!!』




なんとも逃げ足の速い敵だった。
でも橋の裏を抜けて反対側に出た時。




『グヘッ!!』


「!!」




私の目の前で追いかけていた敵が倒れてしまった。




イ「黒龍の看板に泥ぬんなよ…」


『…』


「えっ」




そこに居たのはさっき目が合った綺麗な人だった。
ワンパンで敵を沈めていた。




イ「…」


「あの…ありがとうございます…あなたは?」


イ「ん?俺のこと気になる?」


「はい」


イ「あははっ!嬉しいな。そーだなぁなんて名乗ろう」


「本名でお願いします」


イ「んー…じゃあ先に教えてよ」


「社Aです」


イ「社…社…2回くらい噂なったよな?」


「多分」


イ「そっかそっか。俺は黒川イザナ」


「イザナさんですね」


イ「うん」


「分かりました。とにかくありがとうございました!私は戻るのでっ!!」


イ「えーダメ」


「ちょっ!」




佐野くん達のところへ戻ろうとしたら
思いっきり腕を引っ張られた。




「何するんですか!」


イ「ちょっと暇だから相手してよ」


「私今戦闘中なんですけど!」


イ「知ってる知ってる。それに黒龍は東京卍會に負けそうだからもういいじゃん」


「えっ…」


イ「ほら見てみろよ」


「あ…確かに」


イ「なっ。だから戦闘終わるまで俺に付き合えよ」


「でも遊んでられません!」


イ「うるさい行くぞ」


「え!?」




とんでもない力で私は腕を拘束され
そのままイザナさんに引っ張られた。



















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月26日 3時

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