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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦308 ページ9

***






私が落ち着くまで彼はずっと抱き締めてくれていた。
何だかここまで来ると彼が親みたいにも思えてくる。



「んふ」

千「キモい声出すな」

「可愛いでしょ!」

千「可愛くねぇわ」

「ンー!千空もっと可愛いって言って」

千「欲求不満過ぎだろ」

「だって私可愛いのに千空可愛いって言ってくんない」

千「むしろその考えにゲロ吐きそうだ」

「良いよゲロ吐いても私がお世話してあげるから可愛いって言って」

千「いやそう来んのかよ!」

「1回で良いから!」

千「めんどくせぇー女だなほんと」



彼はヤレヤレって顔で私のおでこに自分のおでこくっ付けてきた。



「んふふ」

千「あーマジでキモいそれ」

「キモくない」

千「ククク」



大好きな彼の瞳に見つめられて自分の体がどんどん熱くなっていくのが分かる。この瞳に吸い込まれても良いくらい好き。



千「見つめ過ぎだろ」

「だって千空の目好きなんだもん」

千「テメーの目の方がお綺麗だろ」

「えへへっ嬉しい」

千「…(あ、ぶねっ)」

「私の目売ったらいくらで売れるかな?」

千「1000万はすんじゃねぇか」

「わぁ」

千「売らせねぇけどな」

「ふふっ」

千「…はぁ」



彼が少しうっとりした顔してる。
やだ可愛いそういう表情も好き。



千「あ"ーもう無理だ」

「?」

千「クク俺もまだまだガキだな」

「え、なに?どうしたの?」

千「おい口開けろ」

「あ」

千「いや秒かよ」

「?」



やれって言ったの自分じゃんって思って見ていたら、
顎をグッと掴まれてそのまま彼の温かい舌が入って来た。



「んっ」

千「…」



口の中で彼の舌に自分の舌が絡み付いて好き放題動かされる。急にされたからめちゃくちゃ恥ずかしくなったけど、だんだん気持ち良くなってきちゃって思わず彼の首に手を回した。



「んん…」

千「(あ"ー…)」








***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時

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