𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦307 ページ8
***
やっぱりラボカーに連れてこられて入口塞がれた。
じわじわと迫ってくる彼が怖すぎる！
千「テメーはホンット息吐くように嘘つくなァ？」
「だ、だって！あんな所で2人が会うと思わなかったから！」
千「たまたまだっつうの！それにここ来て寝ようと思ったらテメーが居ねぇからこっちはこっちで探してたんだぞ」
「う…それは、ごめんなさい」
千「んでどうせまた変な被害妄想膨らませてアマリリスんとこ行ったんだろ」
「…」
やだ全部言い当てられてるんだけど。
私の事分かってくれてる嬉しさと呆れられてる複雑さ。
千「はぁ…いちいち言わせんなよ。俺が好きなのはテメーだけだ」
「っ！」
千「余計な心配すんな。テメーが疲れるだけだろうが」
「…」
不覚にも好きって言われてキュンとしてしまった。
やばい顔熱くなって来た。
千「つかテメーこそ簡単に他の男に気許してんじゃねぇよバカ」
「えっ？」
千「銀狼、羽京。距離感バグってんのか？」
「！」
えぇぇ！そんなとこまで私の事見てたの？
なんか怒られてるのに嬉しくなっちゃう。
私メンヘラなのかなもしかして？
「千空…」
千「あ？」
「私の事大好きかっ！！」
千「…」
「あぅっ」
物凄いジト目をされた後に素早いチョップ。
やられると思ってたけど反応出来なくて頭にクリーンヒット。
千「あんま調子乗んなよ」
「うぅぅぅ同じとこに2回当てて来たぁ」
千「ククク狙ってっからなぁ」
「もう！本当のバカになっちゃったらどうするの！」
千「安心しろ手遅れだ」
「ンー！！ふん、バカになって何も出来なくなったら責任取って養ってもらうからね」
千「大体現在進行形だろそりゃ」
「もっと！」
千「あーわぁったよ」
彼にギュッと抱き着いて額をグリグリ押し当てると頭を撫でながら了解してくれた。
「んもう…」
千「ククク」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年9月3日 21時
