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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦342 ページ43

***







寝始めて少し経ち、
うとうとしてもうすぐ意識飛びそうな時だった。



千「…」

「…っ」



なんか、体がソワソワする。



千「…」

「…ん…っ」



暗闇の中ゆっくり目を開ける。
後ろからは彼の規則正しい呼吸音が聞こえる。
そして、謎の違和感を確かめようと手を動かした。



「!」

千「…」



びっくりした。
私のワンピースが少しずらされていて、
その隙間から彼の手で直接胸触れられてた。
その手つきを意識した瞬間ビクッと体が反応する。



千「…起きてんのか」

「っ…うん」



脳内大パニック。
果たして私の後ろにいるのは彼なの?
本当にあの彼なの?あの?オタクの?え?



「…な、何してるの」

千「見りゃ分かんだろ」

「分かるけど…なんで…?」

千「何だっていーだろ」

「!」



何だっていーだろって何!?
すっごく気になるんだけど!!
ねぇぇぇ眠気どっか行っちゃったよ!!!



「っう」

千「…」



しかもちょっと上の空じゃないこの人…!
人の乳触りながら上の空って何!?



「千空…寝れないよっ」

千「…」

「千空?」



彼さっきからずっと変だ。
何考えてるんだろう。



「んなっ!」

千「…」



そしたらいきなり彼が私の上に馬乗りになった。
びっくりしすぎて思わず声が出る。



「な、なに?どうしたの?」

千「なーんか…違ぇな」

「だから何が!」

千「…」

「ん…」



次々と変わる目の前の景色。
頭にハテナを浮かべながら彼はゆっくり私にキスした。
私も意味が分からずハテナ。



千「?」

「?」



ダメだ全然意味が分からない。
でも彼のキスは止まらない。



「んん…!」

千「…」



何かを確かめるようにずっと私の胸触ってくる。
こっちが変な気分になっちゃうって!



「ん…千空…!」

千「んー」

「きゃあ!」



足やお腹まで。
何がしたいか分からなくて困惑する。



千「…はぁ」

「な、なにっ!」



大きなため息を着くと彼は顔をグッと近付けてきた。



千「何してもやっぱこういうの興味ねぇんだな」

「…へ?」

千「いくらテメーを好きだろうが俺はマジで科学以外の欲求は疎いらしい」

「…あ…そうなの」

千「クク…」



そういうと彼は私の服を直してくれて、
また横に寝っ転がった。








***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時

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