𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦304 ページ5
***
ついに宝島ともお別れだ。
色んな事があったけど石化装置も手に入れたし、
私もアレとの接触も一応無くなった？のかな。
「…」
移動中みんな通信室に籠って次の作戦会議してるけど、私は入れないから船上でお留守番。龍水くんの計らいでフランソワさんに甘いおやつ貰って1人ティータイムだ。
「んー」
それにしても気になるのが彼とアレの事だ。
彼は取引した内容結局教えてくれなかったし、
アレも教える気なさそうだし。
どんな取引したら彼の言うこと聞くわけ？
もしかして今度は何らかの手段で、
彼の体を乗っ取るとかそういう話なのかな？
『…』
「え」
私の独り言を聞かれたのか急にソレの気配がした。
『…はぁ』
「ねぇ一言目がため息って何！」
『お前の無能さにはついていけないです』
「ふん。てか私に話しかけちゃダメなんだよ」
『禁止された項目外の話をするです。私も別に無能なお前と会話したくないです』
「あっそ」
『お前が今後私を利用する場合の条件を伝えるです』
「…条件？2人同時に言えばいいだけでしょ？」
『YES。前回まではそうです』
「？」
『お前が石化できたのは私が仲間から貰ったエネルギーを利用して発動させたからです。つまり、本当に私の力を使うとなると、お前の活動エネルギーを消費する事になるです』
「は？！聞いてないよそんなの」
『今言ったです』
「うわ…」
『範囲によっては体が機能しなくなる事もあるです。その無能な頭で理解した上、使用するです。私と融合したという事はそういう事です』
「じゃあ例えばこの地球レベルになると私どうなるの」
『即死です』
「…」
『もちろん私もその時は死ぬです』
「何があっても心中コースなのね」
『最悪です』
「こっちのセリフだよ！」
もうそんな事にはならないと思うけど、もし少しでも使うとなれば自分の体調も考えなきゃいけないし連発も出来ないって事か。
「はぁ」
まぁ非常事態以外使わなきゃいいだけの話だから。
他のホワイマンにも唆されないように気を付けないと。
千「おい」
「うわぁっ！！」
そんな事を考えていたらいつの間にか
彼が私の横にヤンキー座りしていた。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年9月3日 21時
