𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦337 ページ38
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「ん!食べた!」
私も食べ終えたお皿を2人に見せて終わった事を伝えた。
すると2人の顔は緩んで次第に笑顔になっていた。
仁「完食だねA」
羽「(可愛すぎる…)」
「ごちそうさまでした」
仁「何やっても可愛いねあんたは!」
「そんな事ないよ!千空にはいっつも怒られてるもん」
羽「ふふっ」
「そういえば千空どこ行ったのかな?」
羽「千空なら素材の確認に行ったよ。俺じゃなきゃ分かんねぇだろって言ってね」
「えー…」
羽「もう少しここで待ってみたら?僕も居てあげるから」
仁「(あんた絶対Aと居たいだけだね…)」
「でも、食べ終わったらすぐ会おうと思ってたんです」
羽「え、そうなの?」
「だって千空居ないと不安だから…」
そう言いながら彼を探すように当たりをキョロキョロする。
仁「じゃあ一緒に探しに行こうか」
「え、良いのニッキー!?」
仁「あんたを1人にすんなっても言われてたからね。どこまでも付き合うよ私は」
「ありがとう!」
羽「ふふっ、なら僕も手伝うよ」
「良いんですか!?」
羽「うん、特別ね」
「ありがとうございます!」
2人に頭を下げた時だった。
下を向いた時に後ろからガッと頭を押さえ付けられた。
千「あ"ーその必要はねぇよ」
「んあ!ナニ!?」
仁「あれ!?いつの間に!」
羽「千空!」
そのままお腹に手を回されて後ろにグッと引っ張られる。
引っ張られた先にいたのは彼だった。
「千空!」
千「飯食ったか」
「うん!」
千「ン」
偉いと言わんばかりに頭を撫でてくれた。
何だか今日彼がいっぱい優しくしてくれるから顔が緩む。
羽「素材確認終わったの?」
千「あぁ」
仁「にしてもタイミング良すぎないかい」
千「大体コイツの食う速度と騒ぎ始める時間逆算すりゃいいだけの話だ」
仁「え?まさか計算して戻って来たってことかい!?」
千「まぁな」
羽「(それはもうなんと言うか…)」
「千空私の事大好きだね」
千「調子乗んな猿以下」
「んな!口悪い!」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時