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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦331 ページ32

***






「ンー!終わったぁ」

南「Aちゃんお疲れ様」

「あっ、南さん!」



ようやく目標個数に達したシュトーレン。
フランソワさんと片付けを終えて拠点に戻って来ると南さんから声をかけられた。



南「あららパンの粉付いてるよっ」

「え?どこですか?」

南「ここ」



南さんに顔に付いていたパンの粉を取ってもらった。
全然気づかなかった。



「ありがとうございます」

南「いえいえ!それより何か色々あったみたいで大変だったんだって?」

「!…そうですね、割と問題ありでした」

南「そうなの…。んもう、誰よこんな可愛い子困らせるの〜」

「あはは」



口が裂けてもホワイマンだなんて言えないよ。



南「そういえばお陰様で司さん大復活よ!」

「そうみたいですね!」

南「も〜久しぶりに元気な姿見れて泣いちゃった私!」

「良かったですね。科学王国的にも司くん戦力になりますし」

南「うんうん!ほんっとソレ!」



南さんの司くんを語る目が熱い。
確か南さんって司くんの…。



司「…」

南「あら?噂をすれば司さんいるわ!」

「えっ」



南さんの指さした方を見ると、
数メートル先を司くんが歩いていた。



南「司さ〜ん!!」

司「!」



南さんの声に気付いた司くんがこっちを見た。
こっちを見た、と言うより私をガン見していた。



「っ!」

南「司さん何してるのー?」

司「あぁ、今さっき素材集めから戻ってきたところだよ」

南「さすが司さん!もうみんなの役に立ってるのね!」

「…」



司くんがこっちに歩きながら近付いてくる。
南さんは嬉しそうに話してるけど、
私千空に同伴って言われてるんだよね…。
どうしよう呼んでこようかな。



司「君たちは?何してたんだい?」

南「私はさっき手伝いから戻ってきたの!そしたらAちゃんも戻ってきたから雑談してたとこ!」

「…」



南さんの隣でコクっと頷くと
司くんはとても優しい顔で微笑んでいた。








***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時

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