𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦330 ページ31
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パン作りも終盤に入ると周りも騒がしくなって来た。
フランソワさんによると出航を急いでいるらしい。
他にもクロム達は素材集めに向かって、
杠ちゃん達は彼の頼み事を頑張っている。
私もシュトーレン作り頑張らなくちゃ。
龍「貴様次やったら覚悟してもらうからな…!」
千「んならアイツに手ぇ出さねぇこった」
龍「馬鹿言え!未来の妻へのアプローチは俺の最重要タスクだ」
千「くっだらねぇ。さっさと準備しろ」
龍「フン!いつか貴様から奪ってやるぞ千空」
千「ククク…やってみろ」
てかさっきから私のせいで彼と龍水くんちょっと揉めてるけど大丈夫かな。
フ「ふふっ」
「!」
フ「お2人方共にA様が好きで好きで仕方ないのでしょうね」
「う…なんか恥ずかしい…」
フ「良い事です。これからも切磋琢磨していただきたいものですね」
「え、私の事で…?」
それはちょっと違う気が…。
フ「どんなきっかけでも、それがその方のモチベーションに繋がる事は良い事です。龍水様の場合その範囲が他の方よりも広いので様々な刺激を受けてらっしゃるんです」
「なるほど…」
フ「ですがA様に対しては本気のようなので是非今後のご検討よろしくお願い致します」
「え…」
フランソワさん分かってるはずなのに念押ししてくる。
でもそれが龍水くんが本気で私の事好きになってるってことの証明でもある。
「…」
千「あーそれはソッチだ。あ?中に置き場作ってたろそこだ」
でも私には彼しか居ないから。
他の人の事なんてあんまり考えられないな。
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時