𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦326 ページ27
***
杠「無理です！」
千「無理ってなんだ無理って！！」
彼に連れられて杠ちゃんに新しい服の依頼をしに来たけど、あっさり断られて彼が猛反発してるところだ。
杠「てゆーか何で勝手に留め具なんてしてるのー！これはこれで可愛いけどせっかくの服の良さが台無しだよ！」
「わわっ」
杠ちゃんは悲しそうな顔で慌てて私の服に付いていた留め具を全部外して来た。
千「テメーが勝手に外すな！」
杠「ダメ！この服はこうだから可愛いの！」
千「だァもう！！」
「？」
杠「やっぱり白が1番似合うんだよAちゃんは！ずっと作るの我慢させられてた分、改めて見るともう天使みたいで可愛いよ〜！！」
「えへへ」
杠「ん〜最高！」
杠ちゃんがたくさん褒めてくれるからつい嬉しくなる。
でも隣の彼は両手で頭掻きむしっていた。
千「杠…ここまで来たら100歩譲ってテメーの趣味は否定しねぇけどよ…コイツにだけはいい加減やめろ！」
杠「無理！私の中での最高で最強に可愛い子はAちゃんだから！」
「えへ、えへへ…」
千「テメーは煽てられんなバカ女！」
「あぅっ！」
何故かとばっちりチョップ。
杠「もう！叩かないでよ！可哀想！」
千「んなら作り直せ！」
杠「嫌です！」
千「こんのっ…」
「ンー！千空私大丈夫だからぁ！」
千「テメーが大丈夫な事なんて1回もねぇ！ンな格好で出歩いてみろ！拉致だ拉致！」
「千空の傍にいれば拉致られないよ！」
杠「(絶対抗議しに来ると思ってたけど今回の圧凄いな〜。まぁダメな要素詰め込んだからそりゃ怒るよね。でも可愛いんだよねぇAちゃん！あと心配して過保護になってる千空くん見るのも楽しいな〜！)」
千「100億%一緒に居れねぇ事もあんだろ！だから言ってんだ」
「んでも…」
私が少し拗ね始めると彼は面倒くさそうな顔をし始めた。
千「杠マジで、どうにかしろ」
杠「えー」
千「頼む。このままだと俺が集中出来ねぇわ」
「！！」
集中出来ない？
それって私が心配で気になっちゃうって事？
「それはそれでアリだ…」
千「おい」
杠「でもせっかく作ったし…」
まぁこれからの事もあるし、彼の仕事の邪魔したらみんなにも迷惑かけちゃうよね。ここは心配してくれてる彼のためにも我慢してあげますか。
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年9月3日 21時
