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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦323 ページ24

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千「テメーはまず着替えてこい」

「うん」

千「服は?」

「拠点に置いてきちゃったから行ってくる」

千「おう。転ぶなよ」

「うん!」



あんだけ落ち込んでたコイツもちぃっとは機嫌直ったか。



「千空後で迎えに来てくれる?」

千「あーわぁったよ」

「やったぁ」



というか地味にほくそ笑んでやがんな。
まぁ厄介事回避出来ただけで十分か。

俺が背中を押すとバカ女はそのまま走って行った。



千「で…」

司「…」



大問題はこっちだな。



千「よくアイツの前で堂々とカミングアウトしたもんだな」

司「まぁ隠していても仕方ないからね」



ククク、アホほど涼しい顔しやがって。
いつでも俺から奪えんぞって感じか?



司「それにしてもあの日から随分と彼女は成長しているね」

千「あ?そーか?」

司「うん。顔付きがとても大人びていたから驚いたよ。やっぱり素敵だな彼女は」

千「おいおいマジな回答やめろ。寝起きで脳ミソ動いてねぇんじゃねーか」

司「ふふっ、それならそれで良いかな。千空、たまには彼女の事譲ってくれないか」

千「嫌だね!断固拒否!」

司「!…それは意外だったな。千空は科学にしか興味がないものだと思ってたよ」

千「まー、一応俺も生物学上人間っつう生きもんで尚且つオスに生まれてきたからなー。本能に勝てなかっただけの話だ」

司「そうか…それは困ったな。彼女は千空の事とても慕ってるようだからね」

千「おーそりゃ毎日お熱い視線浴びて生きてるわ」

司「ははっ。ったく良いとこ取りだね」

千「おありがてぇことにな」



自分でもぜってぇ言わなそうな事ばっか言ってんな。
ンでもコイツにはここまで言わねぇと危険だ。









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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時

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