𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦317 ページ18
***
ついに本土へと到着した。
本土組は海岸まで来てくれて私達をお出迎えしてくれた。
そして船からタラップを降ろすとクロムが真っ先に降りていった。
南「あれ！？ヒビが無くなってるみんな！？」
ル「！！ということはもしかすると…」
ク「おぅよ！石化光線&無限復活液！つまり固めて溶かしゃどんなヤベーケガでも治す！Dr.STONEセットだぜ…！！」
ル「まぁ！」
南「凄い！ホントに…！」
チ「ワン！」
クロムの報告にルリちゃん達は目を輝かせていた。
千「ほら行くぞ」
「うん」
私も彼に手を引かれながらタラップを降りる事に。
ル「科学は本当にたくましいのですね。全ての人を石にした災厄の元凶なのに…それすらも今、味方にしようとしているのですから…！」
「！」
ルリちゃんの味方という言葉に少しホッとした。
そういう風に思ってくれているなら、
私の中にホワイマン2号が居てもきっと…。
未「これでやっと、やっと兄さんが…」
未来ちゃんが泣きながら手を合わせていた。
今回の目的は司くんの復活。
石化装置があれば絶対に助けられるから。
千「…しょせん賭けだがな。ブッツケ本番試すっきゃねぇんだ」
「！」
ゲ「司ちゃんコールドスリープっつったって凍らしてるだけだもんね…」
龍「フゥン問題はそこじゃあないだろう。当たるぜ船乗りのカンは！？」
彼の後ろに立っていた龍水くんが彼に話し始める。
龍「イバラに刺されたケガ…千空、合理的な貴様なら真っ先にDr.STONEで治すはずだ違うか？だが額のヒビ痕が消えていない。つまり使っていない！」
「あっ…」
確かに彼だけヒビが消えてない。
そんな事すら忘れるくらい自分の事でいっぱいいっぱいだった。手だけじゃなくて腕も治してあげれば…。
千「…」
「！」
彼の顔をチラッと見ると彼もこっちを見てくれて、
気にすんなって顔をしながらフッと笑っていた。
逆に申し訳なくなっちゃうよそれじゃ…。
龍「使わずに司のためにとっておいた。なぜだ？？考えうる理由は…」
千「…あ"ぁ。石化装置の電池切れだ」
「「「エェ！！？」」」
大「それ電池とかあるのかーー！？」
彼の言葉に誰もが驚いていた。
「…」
きっとこの中で話をすぐ呑み込める人間は、
私だけなんだろうな。
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年9月3日 21時
