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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦316 ページ17

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千「あんまうろちょろすんな。もうすぐ着くんだからよ」

「う、うん」



そのまま彼に後ろから抱きつかれ、
私は本土到着を待つことになった。

龍水くんは悔しそうな顔をしながら通信室へ戻り、
羽京さんは残念って顔で持ち場に戻って行った。



ゲ「Aちゃんそろそろ気を付けないとダメよ〜」

「あっ…ゲンさん、さっきはありがとうございました」

ゲ「いえいえ。んでもこれからどんどん人増えると思うし、油断してたら危険よジーマーで」

「はい、気を付けます」

ゲ「千空ちゃんも嫌そうな顔すんなら助けに来なよ」



あー!ゲンさん彼にそんな事言わないで!!
悪いの私だからそんな事言ったらまた機嫌が…!



千「あー、そーするわ」

ゲ「え?」

「え?」

千「は?」

杠「(おおぉ?)」



彼の意外な答えに私とゲンさんはビックリした。
彼もなんでそんな反応すんだって顔をしていた。



ゲ「アレレ〜!?散々Aちゃんの事虐めてた人の発言とは思えないんですけど!」

「千空大丈夫!?頭痛いの!?」

千「テメーらな…ハァ」

ゲ「どーしちゃったの?まさか本気でAちゃんのこと…」

「ちょっとゲンさん!それじゃまるで彼が本気で私の事好きじゃないみたいな言い方になってますよ!!」

ゲ「冗談よ冗談!千空ちゃんはAちゃんラブだもんね〜」

「その言い方も恥ずかしいのでやめてください!」

ゲ「え〜??」

千「うるさ…」



私がゲンさんの危うい発言を指摘していると、
彼はやれやれって顔で頭を掻いていた。



「ンー!千空!ゲンさんがぁ!」

千「んな事でいちいち騒ぐなバカ女」

「だってからかってくるんだもん…」

ゲ「あちゃーバレてた?」

千「ゲンあんまコイツからかうなメンドクセーから」

ゲ「んふふゴメンね。でも千空ちゃんがあんな事言うと思わなかったからさ〜」

千「…」



ゲンさんがクスクス笑いながら彼にそう伝えると、
彼は少し下を向いて考えまたゲンさんに視線を戻した。



千「ま、別にもうバレてっから今更隠さねぇよ」

「!」

ゲ「と言いますと?」

千「このバカ女の相手してやれんの俺ぐらいだろ」

「なっ…」

ゲ「え…そゆこと…?」



ハァー!?今の流れでそれ!?
もっとロマンチックな回答あるでしょ!!
私がバカなら彼はアホ!科学オタク!恋愛不適合者!!



「…mad scientist」

千「おい聞こえてんぞ」

「あぅっ」








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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時

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