𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦312 ページ13
***
千「ま、過去の事気にすんのも疲れんだろ」
「！」
千「全部忘れちまえんなクソみてぇな記憶」
「忘れる…？」
千「これからはテメーが一緒に居て楽な奴だけ選べば良い」
「…じゃあ千空」
千「あぁ…他は？」
彼に聞かれ私は仲良くなりたい人や一緒に居て楽しいと思う人達の名前を挙げた。でもそうなると…。
「！！…ほとんど、全員だ」
いつの間にかみんなの名前を挙げていた。
「私やっぱりみんなと仲良くなりたい…」
千「テメーがそうしたいなら好きにしろ。そんでもって昔の仲良くなりてぇとは絶対的に違うもんがあんだろ」
「えっ？」
千「テメーが望めばソイツらは100億％大喜びでテメーと仲良くなってくれるっつう事だよ」
「！！」
千「それが今の仲間の良いとこだな」
「…うんっ、みんな良い人たちだもん！」
今の仲間がみんな良い人たちなのは知っている。
千「んなら今も過去に縛られてる必要なくねぇか？」
「！」
千「クク…それに、テメーの頑張って来た事も何一つ無駄じゃねぇよ」
「きゃっ！」
彼はまた私の脚を触って来た。
今度は足の付け根の方の太ももに手を伸ばして。
顔も急に近づけられてドキドキが止まらなくなる。
「せ、千空またっ…」
千「んな顔すんな。もっと不細工な顔出来ねぇのかテメーは」
「なんで怒られてるの私…！んっ」
太ももの内側掴まれて変な声出ちゃった。
掴み方大胆過ぎるんですけど…！
せっかく素敵な事言ってくれたのに、
意識全部こっちに持ってかれたんですが！？
千「ククク…」
「っ…」
彼の親指の腹で太ももを撫でられる。
私がビクビクしてると彼が楽しそうにニヤケ始めた。
「んん…ねぇダメ、パンツ見えちゃうからぁ」
千「また熊か」
「違う！今日はうさぎだもん！」
千「ハァ…。そもそも興味ねーけどテメーは色気もクソもねぇなホント…」
「んなぁ！」
もしかして前回手出してくれなかったのって、
熊のパンツ履いてたから…？！
杠ちゃんに作って貰った可愛いパンツなのに、
ショック…。
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年9月3日 21時
