𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦310 ページ11
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昔から可愛さにはこだわりがあった。
きっと可愛くなればみんなと友達になれると思ったから。
お母さんとお父さんの許しを得て、
師匠に付き添ってもらいながら美容には力を入れていた。
今思えば彼の言う通りマセガキも良いところだ。
でも、どれだけ可愛くなろうと努力しても、
生まれつき運が悪いんだろう。何故か嫌われた。
千「気になんだろ最後まで言え」
「なんでもないの」
彼も多分、私の見た目にはさほど興味無いと思う。
じゃなきゃこの前絶対手出してくれたはずだもん。
千「まーた隠す」
「大した事じゃないんだもん。てゆーか毛探ししないで!」
千「いやマジでねぇんだなって見てただけだろ」
そんな事よりさっきから彼の手が止まらない。
ずっと私の脚触ってくる…絶対脚フェチだよ彼。
「ねぇ、くすぐったいんだって…!」
千「!…んならさっきの続き言わねぇとずっとこちょがすぞー」
「は!?」
千「ククク」
「んひゃあ!!」
すぐ悪巧み思いつくんだから!!
触る手がこちょがす手の動きしてるからくすぐったいし、逃げたくても彼を蹴りたくないから逃げられない。
千「あ〜まさかとは思うが笑い過ぎてここで漏らすんじゃねーぞー」
「うっ…!ずるい!やぁくっ…あははッ!!」
膝は本当にくすぐったい!!
無理、耐えられないこんなの!
千「早く言えよ」
「あはは!ご、ごめんなさい!!」
こんなの続けられたら本当にトイレ行きたくなる!!
でも逃げられないもぉぉぉ!!!
千「まだかー」
「わ、わかった!いう!いうからぁ!」
千「ホントか?」
「やく、そくする!あははっ!!」
千「クク」
我慢出来ず結局承諾する羽目に。
彼のとても満足そうな顔見てビンタしたくなった。
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年9月3日 21時