𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦256 ページ7
***
「…」
千「やっと寝たかバカ女」
コイツ寝かせんの毎回苦労させられる。
なんか良い方法ねぇかなマジでぜんっぜん寝ねぇから。
千「ハァ」
「んん…」
何も考えてなさそうなアホ面で寝てる方がお似合いだテメーは。もう何も考えんなどうせ病むだけだからな。
千「ふぁっ…」
「…」
つか今日普通にヤバかったなコイツ。
ドッキリとは言え何で脱いでたんだ理解不能過ぎんだろ。
千「…」
地味に危ねぇ橋だった。
1歩間違えりゃ100億％コイツの思い通りだった。
よく耐えたな俺。さすがに自分褒めざるを得ねぇわ。
「ん…んん…」
千「…」
横でコイツ見てたら顰めっ面かましながら手でなんか探してんな。
「…ん」
千「…」
そんで俺の手掴んで満足したのか動きが止まる。
千「ククク…マジで意味不明だなテメーは」
「…」
あ"ー…。
唆ってくんじゃねぇバカ女。
千「俺も大概だな」
「…っ？」
俺が髪触ってんのに気付いたみてぇに薄ら目ェ開けてこっち見てきやがる。
「…せん、くぅ…」
千「寝ろ」
俺の事気にしねぇくらい爆睡してろ。
「…ん…すきぃ…」
千「…！」
「…」
って思ってもコイツは容赦なく爆弾投下してきやがる。
千「…クソうぜぇ」
「…」
テメーの口からその言葉言われてぇ奴アホほどいんだろうな。龍水羽京辺りは特にか。
千「…」
「…」
ククク完璧な優越感様のご登場だな。
まぁコイツとの恋愛関係なんざクソほど興味ねぇが、どーにも俺は俺自身の考えとこの件に関して意見が合わねぇ。
「んっ…」
千「…」
俺の意思を追い抜いて俺の体はコイツに触れてぇって悲鳴あげてきやがる。それが大体の場合コイツにおちょくられた時だ。
「っ…！」
千「…」
んな顔で見んじゃねぇ。
テメーを手放したくなくなんだろうが。
簡単に切れねぇ関係まで縺れる気ねぇんだからよ。
「…ふふっ」
千「ハァ」
やめろマジで。
これ以上唆んな。
「せんく…」
千「っ…あ"ー」
んで…、
結果いつもアホほどコイツが好きだと思い知る。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年8月20日 10時
