𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦295 ページ46
***
千「戻ったぞー」
ス「A〜！お待たせなんだよ〜！」
「あっ！」
ラボカーで大人しくしていると2人が来てくれた。
「スイカちゃん待ってたよー！」
ス「えへへ！って…Aなんで手縛られてるんだよ？」
「千空にやられた」
ス「エェ！？」
千「ククク犬の躾だ」
「私は犬じゃないよ！」
私の手首に巻かれていたリボンはスイカちゃんが外してくれてようやく自由になれたので、すぐスイカちゃんを腕の中に収めた。
「ん〜可愛いっ」
ス「くすぐったいんだよー！」
スイカちゃんに抱き着くと可愛い声で笑いながらくすぐったそうにしていた。
千「テメーは先に着替えろ」
「わっ」
彼は私の頭の上に着替えを置いて来た。
それを受け取ってみるといつもとは違う服だった。
可愛いキャミワンピの寝間着…これは杠ちゃんの仕業だ。
「千空これ杠ちゃんから？」
千「持ってけって耳壊れるくれぇ言われたかんな」
ス「なんか凄かったんだよ圧が」
「そうなんだ」
まぁ可愛いしせっかくだから着てみようかな。
「私寝る準備してくる」
ス「スイカはお布団用意しておくんだよ！」
「ありがとう！」
千「…」
「千空」
千「げ」
私とスイカちゃんの横をサッと通り過ぎてラボカーを出ていこうとしていた彼に声をかける。
「どこ行くの」
ス「？」
千「…」
バレたかみたいな顔で頭を掻き始めた。
「ダメ」
千「わぁったよ」
彼を引き留めようと抱き着いてそのまま押し戻した。
ス「千空も一緒に寝るんだよ？」
千「この状況見たら分かんだろ。もう逃げらんねぇよ」
「約束したじゃん！」
千「YESとは言ってねーけどな」
「ンー！」
千「だからわぁったって言ってんだろ腹絞めんな」
「だって逃げようとしてる」
千「逃げねぇよ。俺にも寝る準備くらいさせろバカ」
「あ、そっか」
そう言われるとそうだよね。
ス「ふふっ2人は仲良しなんだよ！」
千「スイカはこんなワガママお嬢様になんねーように気ィつけろよー」
「ちょっと余計なこと言わないでよっ」
千「ククク」
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年8月20日 10時
