𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦284 ページ35
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次の日。
私は島の人たちを復活させるためにみんなと一緒にツリーハウスに向かった。本当は行くか迷ったけど彼が来いって言ってくれたからとりあえずくっついて来た。
「…」
千「ちけーよ歩きにくいわ」
「だ、だって知らない人居るんだもん」
千「あー松風か」
松「む?私に何かご用ですかな」
千「ほれ見ろテメーが警戒してっからあっちから来たぞ」
「エッ!」
背高!!髪長!!オサムライサン!?
でも超顔整ってる…!!
「…は、初めまして!」
松「!なんと美しいお方…お初にお目にかかります、拙者は松風と申します。石化させられていたところを皆様にお助けいただきました。以後お見知りおきを」
松風さんは礼儀正しくお辞儀をしてくれた。
「私は柊Aです、こちらこそよろしくお願いします松風さん」
私も慌ててお辞儀をした。
全然悪い人じゃなさそう…というかめちゃくちゃ礼儀正しいし顔整い過ぎ俳優さんですかこの人逆に怖い!!
松「A殿と申されるのですか。容姿だけでなく名までお美しいとは…!」
「あ、いや、そんな、褒めないで…」
千「あー松風気を付けろよそいつ時限爆弾だからな〜」
松「爆弾ですか?」
「ちょっ…!」
千「機嫌悪くさせたら爆発すっから気ぃつけろよ〜怪我したくなかったら離れといた方が良いぜー」
松「なっ!!」
「ちーがーう!嘘言わないで千空のバカ!」
彼が何も知らない松風さんに嘘をつく。
松風さんも「えっ」という表情で私を見ていた。
千「ほら見ろギャーギャー騒ぎ始めたら合図だ」
松「っ!せ、拙者、そろそろ頭首様の所に戻ります!それでは失礼!(頭首様をお守りせねば…!)」
「あー!!松風さん違うのおお!!!」
松風さんはとんでもない足の速さで私たちの前から走り去って行った。
千「ククク…」
「んもう!松風さん勘違いしちゃったじゃんか!」
千「言うて時限爆弾は当たりだろ」
「!」
千「ほら行くぞー」
「…」
なにそれ!!
私のこと時限爆弾って…!
性格の事を言われているのか、
それともアレの話をされているのか。
彼の場合前者だと思うけど気にしてるんだよ私だって。
千「おい早く来い」
「…もう」
たまーにでっかいトゲ刺して来てるの気付いてないよね。
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年8月20日 10時