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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦280 ページ31

***







「えへへっ」

千「浮かれすぎだバカ」



結局そのままラボカーでお泊まりする事になり、
私はもうルンルンで寝る準備をしていた。

彼がアレと話してくれたおかげかあの後から1回も話しかけられてないし彼に話しても何も言われなかった。

つまり晴れて自由の身。
でも彼からはみんなには言うなって口止めされてるから2人だけの秘密になっている。
彼と2人だけの秘密なら何個作っても良いよ私。



「千空できた!」

千「はっや」

「早く!早く一緒に寝よ!」

千「あー分かった分かった」



お布団の上に正座して背筋ピン状態で待っていると、
隣に大好きな彼が胡座かいて座ってきた。



千「そーいやまともな服着るようになったな」

「だって千空がえっちなの着ちゃダメって言うから!」

千「テメーの場合度が過ぎんだよ」

「みんなの方が凄いの着てるのに!コハクとかもうおしり見えちゃうくらいスリット凄いしニッキーだってここパックリなんだよ!それにそれにっ」

千「おい。なんか文句あんのか」

「いいえ!ありません!」



ま、まぁ別に服装が無難でも私可愛いからねウンウン。



千「…」

「?」



急に彼の手が伸びて来て優しくよしよししてくれた。



「…えへへ」



嬉しくなってニコニコが止まらない。



千「クソガキだな」

「いーの!」



ちょこちょこ彼の方に近づいて胡座している足の上にお邪魔した。彼は嫌がること無く受け入れてくれた。



「千空」

千「ん?」

「耳貸して」

千「…」

「…大好き」



彼の耳元でそう呟くと、無言でまた頭撫でてくれた。
そういうのでも好きが溢れる。



「…」

千「!?」



嬉しくなって今度は彼の耳をパクッと食べた。



千「おいコラ欲求不満女」

「んふふ」

千「ったく」



彼が私にチョップしようと手に力を入れていたので、
その手をガッと床に押さえつけた。



千「テメー…」

「くふふ」



彼をチラッと見ると笑顔で怒っていた。
それが面白くてニヤニヤした。








***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年8月20日 10時

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