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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦276 ページ27

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「私は取り引きなど行わないです」

千「んじゃ何でコイツと取り引きしてんだ」

「それは、この人間の影響を私が受けているから、という事です」

千「つまりコイツん中に居候しすぎてバカみてぇな考えがいつの間にか移ってきたっつう事か」

「YES。お前、よく分かってるです。この人間は非常に無能です」



アホほど言われてんなコイツも。
まぁあの素直で隠せねぇ性格が、
ホワイマン2号の考え変えたってワケだ。
クククやるじゃねぇか。



「ここまで話せるのも、この人間の影響です」

千「ククク…変なとこ似ねぇように気を付けろよ」

「YES。全くその通りです」



自分で自分否定させてる絵面も腹抱えるくらい面白ぇわ。
アイツが見たら怒りながらギャンギャン喚きそうだな。



「それで…」

千「あ"ー取り引きな。提案は1つだ。全部の事が終わるまでコイツに一切の誘導、脅し、妨害、自傷行為させねぇ事だ。無駄に話しかけんのもナシだ、とにかく関わるな」

「…はぁ?」



何言ってんだコイツ?みてぇな顔テメーにされっと
結構ムカつくな。



「お前は、私を甘く見てるです」

千「あー最後まで聞け」

「…」

千「その代わりテメーのご要望を俺が叶えてやる」

「…私の要望?」

千「悪くねぇだろ?テメーはただ見ときゃ良いんだ。んで最終的には俺がテメーの要望叶えてやるっつってんだからよ」

「そんな都合の良い話、私が信じて乗るとでも思ってるです?」

千「実際問題そうしてぇくらいコイツはテメーの言う事聞いてねーだろ」

「!!」

千「ククク…バカ女は直感で行動するタイプ多くて死ぬほどメンドくせぇんだぞ。特にコイツは筋金入りだかんな」

「一理あるです」

千「だろ?俺も毎回コイツの意味不明のバカ行動には手焼いてっからな」

「しかしお前は、この人間が"好き"だと認識しているです」

千「あ"ーそれに関しては俺も自分自身が理解不能だ」

「…」

千「んなこたどうでもいいわ。で、どーすんだ?テメーは効率主義であって欲しいと願ってるがな」

「…」



コイツは少し悩み始めた。
そして答えが出たのは5分後。








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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年8月20日 10時

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