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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦274 ページ25

***







しばらくするとソレの声が聞こえなくなってしまった。



「…」



死んじゃったのかな。



千「落ち着いたな」

「えっ…と」

千「さっき飲ませたのは濃縮させた酸素水と血中酸素濃度高める粉末だ。あとダメ押しの酸素スプレーな」

「!」

千「クククテメーには効果なくてもテメーの中に隠れてる奴にゃ効果抜群だったろ?」



私、そんなに酸素補給させられてたの!?
そりゃソレだってびっくりするわけだ。
でもなんで酸素が弱点って彼知ってるの…?



千「ほらとっとと出て来いよ。テメーと話がしてぇんだ俺は」

「えっ…と、何言ってるの千空…」

千「テメーももう惚けんな。居んだろここに」

「っ!」



彼が私の心臓付近に指を押し当ててきた。
それにまた驚いたのかそれが反応し始めた。



『…石神千空』

「…」



ごめん、どうしよう。



『…まぁ、こうなったらもう良いです』

「!」

『私と替わるです。石神千空は、私と話しがしたいです』



そうだけど、終わったらみんなのこと石化しちゃうの?



『石神千空次第です』

「…」

千「出て来い」

『お前は、もう少し警戒するです』



ごめんなさい。



『はぁ』



ソレの呆れるような反応を最後に、
私の意識が暗闇へと落ちていった。



「…」

千「…」







***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年8月20日 10時

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