𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦252 ページ3
***
何かから解放されたように私は寝るまで彼に甘え続けた。
千「いつんなったら寝んだテメーは…」
「ふふっ」
あんな事して来るから悪いんだよ。
ドキドキして寝れなくなっちゃうじゃん。
「ね〜」
千「うるせぇ寝やがれ」
「まだ何も言ってないっ」
千「言わなくていいわ」
「なぁんで、聞いてくれないと寝ない」
千「あ"ー何だよ」
「千空私のどこ好きなの!」
千「全部。はいおやすみー」
「んな!適当!」
千「…」
「そっちこそ狸寝入りすなっ!」
適当言った挙句寝たフリをする彼の前髪を引っ張ると露骨に嫌そうな顔された。
千「マジで元気有り余ってんなテメー…」
「そんな私も可愛いでしょ」
千「毎回このくだりやんねぇと気ぃ済まねぇのか?」
「可愛いって言って欲しいもん」
千「性格ブス」
「ンな!あ、でも顔は可愛いってことだよね?」
千「ポジティブすぎんだろ…ふぁっ…もういいわ」
「え、寝ちゃうの?」
千「ねみぃ。俺は寝る」
「んー…」
そう言うと彼は仰向けになって寝始めた。
「もう」
何だよもう少し構ってくれても良いじゃんか。
なんてブツクサ心の中で文句を言った私。
千「…」
「なっ!」
そして本気で寝始める彼。
「うー…」
なんだか特別な夜になりそうだなんて、
ちょっと勘違いしてた自分が恥ずかしい。
まぁ彼に普通を求めちゃ…いや私求めすぎなのかな?
「?」
普通の恋愛が分かんないぞ。
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年8月20日 10時