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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦268 ページ19

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次の日。
みんなそれぞれのチームに分かれて行動していた。
コハクたちはホワイマン対策の特訓、彼らは島の探索。
私も参加しようと思ったけど貧血の影響で朝から頭痛に襲われていた。低血圧と混ざって朝起き上がれないほどには最悪の状態だった。

でもソレにとっては好都合だったようなので、
とりあえず治まるまで寝ていた。



「はぁ…しんど…」

『ようやく起きたです』

「…」



起き上がれたのは午後からだった。
てかよくそのセリフ言えるよねムカつく。



「…」



フラフラしながら船上に出て陽の光を浴びる。
やっぱりお日様最高。



『今のうちに通信室行くです』

「私出禁なの忘れた?」



私だけ通信室に立ち入ることが禁じられた。
理由は分かってるんだけどね、完璧コレのせい。
でもコレはわざと私を通信室に行かせて石化光線を発動させたいらしい。



「意味無くない」

『?』

「今みんなを石化させてなんの意味があるの」

『NO。お前には教えないです』

「ハーー?ふん、いいし絶対行かないもん」

『行けです』

「行かせたいなら自分で操れば?」

『NO。私の操作範囲は極わずか、だからお前に言ってるです』

「ふーん、それなら良かった」

『しかしお前の意識ごと乗っ取れば話は変わるです。もう少しだけ動けるです』

「だから体よこせって言うの?」

『YES』

「お断り」

『NO』



毎日こんな感じで話しても埒が明かない。



「あー…頭痛い」

『お前、弱いです』

「なら頭痛も治してよ」

『NO。浪費エネルギー大』

「嫌い…」



鬱になりそう。
あぁ癒されたい、スイカちゃん帰って来たら抱き締めたい。



『NO。お前、警戒されてるです』

「いちいちうるさいなぁ!あなたのせいでしょ!」

『NO』

「うっ…」



叫ぶんじゃなかった、頭痛が…。
しんどすぎる。



「とりあえず、掃除だけでもしよ…」



今はそれくらいしか出来ないけど、
治ったらもっとちゃんも頑張らなきゃ。
信用されないとみんなが危険になっちゃうから。









***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年8月20日 10時

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