𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦266 ページ17
***
ゲ「痛くないならイイのよ〜心配だったからさ」
「っ…」
"お前、誘導されたです"
少しもおかしいと思わなかった私バカだ。
そもそもゲンさんが1人で寝床に居る事自体変だよ。
いつも彼らと一緒なのに。
ゲ「そんじゃゆっくりご飯食べて休んでねAちゃん」
「…はい」
ゲンさんはニッコリ笑うと寝床からササクサと居なくなってしまった。
「…」
『お前は本当に無能です』
「！」
『今すぐあの人間を追いかけるです』
「どうして…」
『行けば分かるです』
「…」
ソレが言うなら。
急いでパンとスープを口に詰め込み、
私はこっそりゲンさんを追いかけた。
「…」
通信室だけ灯りがついてる。
多分足音立てると羽京さんに即バレしちゃうから、
ゆっくり近付こう。
千「ーーー？」
ゲ「ーー」
コ「ーー！？」
やっぱり何か話してる。
ドアの前に伏せて耳を傾ける。
ゲ「千空ちゃんの言う通り…あれは確実に真っ黒だね。俺が話してる間もちょっと上の空な瞬間あったし目の色も変わったね」
コ「まさか…！」
ゲ「そのまさか。Aちゃんホワイマンと裏で繋がってるかもね」
羽「！！」
ク「はぁ！？んじゃアイツやっぱりスパイなのか！？俺らの監視してそれホワイマンに…」
千「いんやそれは100億％ねぇよ」
龍「あぁ、それだけならAが怯えている事への説明がつかん。もっと別な要因だろう…違うか？」
ク「演技かもしんねーだろ？！」
千「あの猿以下がんな事出来るわけねぇ。テメーらもその点は理解してんだろ」
コ「何にせよ今日の件は彼女にとっても辛い事だったはずだろうからな…」
羽「…そうするともしかしたら利用されてるだけ、とか？」
ゲ「んまぁその説明が1番納得いくかもね」
大「俺もそう思う！Aは絶対に悪い奴じゃないからな！」
杠「うん！」
千「ククク…まぁマジモンの悪い奴だったら俺らと一緒に石化なんてさせられるわけねぇしな」
龍「フゥンその通りだな」
ゲ「ただもしかすると俺のせいでちょっと気にしちゃってるかもだからみんなその辺上手くよろしくね」
千「それ半分失敗してんじゃねーかテメー！」
ゲ「だから千空ちゃんにブン投げるって言ったの！」
千「はぁ…」
羽「まぁまぁ…」
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年8月20日 10時
