𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦250 ページ1
***
「千空準備できた！」
千「んーちょっと待ってろ」
私が寝る準備をしてる間ヒマだからと言って彼はラボカーの整理をしていた。丁寧な配置とか名前付けるあたり科学に対する好きが伝わってくる。
「よいしょ」
今日は少し大きめのお布団を用意したので広めのスペースに敷いていつもより広さ確保出来てる。さすがに椅子の間で寝るのはもう止めようと思ったからね。
「んにゃっ！」
千「ククク」
私がお布団の上で枕を用意してたら後ろから急に押しつぶされるように抱き締められた。
「んもー！」
千「相変わらずチビだなテメー」
「だからチビじゃないって！」
千「俺はまた伸びたぞ」
「エッ！」
千「ククク」
「ダメだよそんなにおっきくなったら！」
千「なんでだよ」
「私の首折れちゃう」
千「頑丈だから大丈夫だろ」
「私の首合金か何かと勘違いしてらっしゃいます？」
千「ワンチャン合金の方が唆られるわな」
「むっ…」
千「冗談だ」
「意地悪…んわぁっ！」
後ろにいた彼が起き上がったタイミングで私も無理矢理起こされた。
「なぁにもう、ビックリしっ…」
千「…」
彼の顔を見ようと思って振り返ろうとすると既に横に彼の顔があって、そのままキスされた。
「っ！」
千「バーカ油断すんな」
ボンッという音がなりそうなくらい一気に赤面する私。
「…もう…」
ドキドキするからそーゆーの！！！
なんなんですかあなた！！！
千「ほら寝ろ」
「千空も！」
千「隣いんだろうが」
一緒にお布団に入ってくれたのは良いけど、
やっぱりまだドキドキする。
千「黙って寝ろよ」
「分かってるよっ」
彼の恋人になるとそんな事も簡単にしてくれるのか。
絶対死守してみせる。私今日から彼女なんだもん。
でも彼女って何するのかなぁ。
告白目標にしてたから先の事考えてなかった。
「…」
え〜！何するんだろう…
今度みんなに聞いてみようかな。
そんなことを考えながらゴロゴロしていたら、
隣で横になっていた彼が私の動きを止めて来た。
「んなっ」
千「猿以下のくせに鶏にも負けるつもりかテメー」
「えへへごめんなさい」
千「っ…寝ろバカ」
「千空千空」
千「ん？」
「後ろからギューしてさっきみたいに！」
千「ったくクソガキが」
「ふふっ」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年8月20日 10時
