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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦9 ページ10

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それから2人はなんか息が合って、
受験勉強の間は千空くん何回も図書館通ってたなぁ。
そして高校の合格発表の時に初めて同じ高校なの知ったんだよね。



大「うおー!!!受かったぞ千空!!」

千「おーおめでたい」

杠「これで皆同じ学校だね!よろしく」

大「あぁ!」

千「ふっ」



3人で合格発表の掲示板を眺めてた時。



「!…千空…?」

千「ん?…あ、テメー…!」

「やっぱり!ここだったんだ!」

千「同じ学校かよ!!」

「うん!良かった千空も一緒だ!嬉しい!」

大「ん!?」

杠「あらっ」



可愛い制服を着たAちゃんが嬉しくなって千空くんに抱き着いてたんだよね。凄く綺麗な子だなって思ったし、千空くんとそんな関係だったとは知らなくて余計にビックリしたの覚えてる。



千「興味無さすぎて行き先聞いてなかったが、100億%ここじゃねぇと思ってたわ」

「残念、ここでしたっ」

千「はぁーまぁ今度は教えねぇから自分でちゃんと勉強しろよ」

「んー!助けて貰ったの国語だけだもん」

千「ござります女」

「なっ!やめて!」

千「ククク…ござります」

「んー!!」



何となくだけど千空くんもAちゃんと居るの楽しかったのかな。表情が柔らかくなって微笑ましかった。



「…」

千「ん?」

「今日からよろしくね千空!」

千「…ふっ、あぁ」




もうその頃からAちゃんが千空くんの事を好きになっていたのは分かっていた。あんなに美人で優しいけど他の人とはどこか距離を置いていて、千空くんの前だととにかく必死で頑張ってるなって感じた。

千空くんも高校入ってからずっと科学室籠りっぱなしだけど、Aちゃんが困り事あるとそっち優先したり、一緒に帰ったり、休日たまに遊んでるのも見かけたなぁ…。

いつ付き合うのかなって思って陰ながら応援してたけど、こんな事になってしまって。

早く2人を会わせてあげたいな。








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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年5月28日 23時

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