𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦41 ページ42
***
次の日、目を覚ますと彼はもう居なかった。
身支度を済ませてからみんなに彼の居場所を聞いた。
どうやら司くんの妹を探しに出かけちゃったみたい。
私に気を遣ってくれたのかな。
ス「あ！おはようなんだよA！」
「おはようスイカちゃん」
す「おはよー！」
「すずちゃんもおはよう」
それなら今日も私に出来ることしなくちゃね。
ス「今から木の実探しに行くとこなんだよ！Aも来る？」
「うん！私も行くよ」
す「やったー！」
「ふふっ」
チ「ワン！」
ス「チョークも行くんだよ〜！」
す「わーい！」
チョークの鼻を頼りに可愛い女の子達に手を引かれながら木の実探し。みんな可愛くて癒されるなぁ。
ス「おお！ここら辺もなってるんだよ！」
す「ほんとだー！」
「取ってあげるね。2人ともカゴ用意してね〜」
ス「うん！」
す「うん！！」
チ「ワンワン！」
私もそこまで身長大きいわけじゃないけど、
2人よりは大きいから率先して木の実を集める。
2人が我先にとカゴを向けるのが愛らしくて交互に入れてあげるとキャッキャッと喜んでいた。
ス「大量なんだよ！」
す「ねー！」
「重くない？」
ス「大丈夫なんだよ！スイカ達は力持ちなんだよ！」
す「うんうん！」
「あははっ！頼もしいね」
やっぱりこんな妹が欲しい。
もうみんな妹になってくれないかなぁ。
ス「そういえばAは千空達と行かなくてよかったんだよ？」
「えっ？」
す「すずも気になってた。Aみんなと一緒に行くのかと思ってたから」
「あー…私はほら、色々あったからね」
ス「ん？なんだよ？」
す「んー？」
「気にしないでっ！さぁもう少しだけ集めたらキャンプに戻ろ？」
ス「うん！」
す「はーい！」
チ「ワン！」
まぁそう言われると確かについて行けば良かったかなって思っちゃうけど、彼がそうしなかったのは私のためかもしれないし。そう考えると行くのもなぁって。
ス「キャンプまで競争なんだよー！」
す「おー！」
「あっ！待ってよー！」
チ「ワン！！」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年5月28日 23時
