𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦34 ページ35
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大「長かった…千空と二手に分かれて戦って丸一年…！うおおおお！！ついに！ついに取り戻したぞー！！奇跡の水だー！！！」
ク「なんだっけコウモリの糞から生まれた…硝酸っつったか？これでもう作り放題だぜ！復活液も火薬でもよ…！」
洞窟の前でクロムと大樹くんは嬉しそうにはしゃぎ合っていた。彼はすぐに火薬作りに入ったみたいだけど。
「ふぅ…」
私も久しぶりに実戦して疲れた。
羽「A」
「！…羽京さん」
羽「ふふ、大活躍だったね」
「いえ…」
木の上にいた羽京さんが降りてきて私に話しかけてきた。
2人とも司帝国を裏切った仲だからなんか変な感じ。
羽「怪我とかしてない？」
「もちろんです！」
羽「強いんだね」
「ちょっとだけですけど…みんなの役に立てて嬉しいです」
羽「ふふっ」
こうして同じ仲間として話すと羽京さんって凄く良い人なのかもしれない。お兄さんみたいだ。
羽「ん…」
「羽京さん？」
羽「しっ」
突然羽京さんが何かに反応して周囲を確認している。
羽「(ありえない…いくらなんでも早すぎる！どうして…！！)」
「羽京…」
羽「逃げてくれ！！逃げろみんな！！！」
「えっ…」
羽「くっ…！！」
目の前に居た羽京さん目掛けて何かが刺さりそのまま彼のもとへ吹き飛ばされてしまった。
司「やぁ」
「っ…！！」
あまりに一瞬の事で反応出来なかった。
司「ちょうどいい所に居たね」
「司…くん…」
司「君の役目を果たして貰おうか」
「あっ…！！」
全てが一瞬に思えるくらい速かった。
私は司くんに背後を取られ首を締め上げられた。
千「Aッ！！」
「っ…！」
司「やあ千空」
千「…よう司」
司「永い永い闘いだった。あれから一年…哀しいな君を二度もこの手にかけなくちゃならないのは」
千「ククク冷てえ奴だ。テメーに会いにせっせと地獄から昇ってきてやったのによ。アホほど細い科学の糸でな…！」
司「君はどうして裏切ったんだい？」
「や…めて…ごめん、なさい…！」
千「…」
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年5月28日 23時
