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𝑚𝑒𝑚𝑜𝑟𝑦20 ページ21

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ク「はぁ…ここまで来りゃ平気か?!」

「はぁ…」

ク「大丈夫かA?」

「うん…久しぶりにこんな走ったよ」

ク「ハハ!その割にゃ足速かったなお前!やるじゃん!」

「クロムのおかげだよ…ありがとう」

ク「おうよ!」

「それよりクロム、あなたの肺炎って…」

ク「ん?あぁそれは…」



クロムが種明かししようとした時、
前方からクロムを呼ぶ声が聞こえた。



コ「クロムー!!」

ク「ん!?コハクじゃねーか!」

コ「よく逃げてきたな!迎えに来たぞ!」

ク「へへっ」

コ「隣は誰だ?」

「!」



コハクと呼ばれた女の子。
リリアンさんにそっくりな見た目してる。
私を見て警戒しているようだった。



ク「コイツ俺と一緒に逃げて来た千空の仲間だ!」

コ「千空の!?」

「あっ…」



なんか余計怪しまれたのか刀抜こうとしてる!
いや分かるよ、千空今狙われてる立場だし仲間装ってるって思われてもおかしくないから。



コ「名はなんと言う」

「…柊、A…です」

コ「Aか。悪いがこちらの安全を確保するためにしばし拘束させてもらうぞ」

ク「え!?」

「はい」



流れ的にこうなってもおかしくない。
だから私は素直に応じた。



コ「では戻るぞ」



コハクという女の子に木の蔦で手首を拘束され歩かされる。クロムが申し訳なさそうな顔をするけど、「全然平気だよ」という顔で返すと笑っていた。

それよりも私は千空に会える事への期待で胸が張り裂けそうな程緊張している。








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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年5月28日 23時

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